日本・イスラエル・パレスチナ学生会議に参加して

僕が学生時代にやっていた、「日本・イスラエル・パレスチナ学生会議」に参加した。 日本にイスラエル人・パレスチナ人を招いて行う平和会議、8年ぶりに本格的に参加したんだけれども、 何か本当に大切にしたかったことを思い出す機会になったように思う。 フェイスブックには書いたけど、その感想を。 p.s 下にも書いたけど、そろそろネイティブと台頭にやりあえるだけの英語力を、つけたいと思っている。 だから、あえて下手くそな英語で書いていきます。 The conference between Japan, Israel and Palestine finished last night. this 2 wee...

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教育と「経験」

少し前に体罰が話題になったけれども、「教育」を語る時、多くの人は自分自身の「経験」に基づいた理想・信念を他人に押し付けてしまう傾向があるように思う。 例えば、その体罰の必要性をサポートする論調の中に、「自分は体罰があったから立ち直れた」というものがある。 ここには、自分に当てはまったことが、他人に当てはまるとは限らない、というのは当たり前の論理が抜け落ちてしまっている。 体罰によって立ち直った人の数以上に、体罰によって潰れてしまった人がたくさんいるかもしれない。 教育とは言うまでもなく、対象となる子・若者の人生そのものに大きく影響を及ぼすものだ。 だから自分の「経験」から導き出された理想や信念...

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支援とは、「希望」を見せること

2013年になった。 事務所を借りたのが2011年2月だったから、本格的に起業をしてからもう2年が経ったことになる。その間、塾の経営や専門学校での支援センターの運営を通じて、100名以上の若者たちを支援することができた。 ****** 何度か書いているように、弊社のメイン事業の一つは、「高校中退・引きこもり経験者」を対象とした大学受験塾の運営だ。高校中退や引きこもりを経験しながらも、「もう一度やり直したい」「大学に行きたい」と願う若者たちが、私たちのもとに通っている。 今は必死に頑張っている彼らであっても、相談に来た当初は「人よりも遅れてしまった」「もうやり直せないかもしれない」と悩んでいたこ...

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母校ICUでの講演

二週間ほど前の話だけれども、母校のICUで講演に呼んで頂いた。 ICUには途中休学を挟んで4年3ヶ月通ったけれども(2004年4月入学、2008年6月卒業)、それから同じ4年3ヶ月経ったこの時に母校に戻れたことが、何かの必然のように感じた。 当日は昼からICUに行き、現役の学生たちとランチをして、授業に潜って、夜7時半から講演。 夜の時間にも関わらず、100名の方々(ICUは一学年500名程度!)に来場して頂いた。 後で講演の映像を見返して、自分の滑舌の悪さや話のまとまりのなさに悲しくなったけれども、 それでもこの場所に戻れたことは、本当に嬉しかった。 そして、次の4年3ヶ月も、首尾一貫した「...

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挫折から物語へ

僕の会社が運営する塾に通う生徒は、様々だ。 不登校の中学生、高校を中退したばかりの子、引きこもり経験のある若者もいる。 そんな若者たちが、高校受験・高認受験・大学受験等を目指して通ってくれている。 状況は様々だけれども、彼らに共通しているのは、「大きな挫折を経験している」ということだ。 「もう2×歳になってしまった。周りは働いているのに・・・」 「二度と、普通に生きられないかと思うと怖い」 毎週のように、そんな若者たちの悩みを聞いている。 ****** そんな彼らに対して僕が伝えるのは、意外に遠回りも悪くないよ、ということだ。 僕も、親の相次ぐ離婚、暴走族、うつ病etc、色々なことを経験してき...

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「人を支援する」ということ

大学時代の前半、現地で交流の少ないイスラエルとパレスチナの若者を日本に招き、新潟・長野・東京で一ヶ月ほどの平和会議を主催したことがあった。 その会議は成田空港でイスラエル人とパレスチナ人が泣きながら別れを惜しむほど、成果は出たのだけれども、会議最後の一週間、東京滞在は大変だった。 大変だった、というのは「イスラエル人とパレスチナ人がケンカしたから」ではない。 彼らが六本木で毎晩遊びまわっていたからだ。 「団体を支援して下さった方々のことを考えて欲しい」と僕は彼らに伝えたが、「東京に来たのに何故遊ぶ時間をくれないんだ。」と彼らは逆に怒っていた。 (一応補足しておくと、今でも彼らとの交流は続いてい...

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「個の自立」についてのrandom thoughts

2月の某居酒屋チェーンの過労死の問題を聞いてから、「個の自立」について改めて考えている。 ****** 「個の自立」とは、社会の目線を必要以上に気にする事なく、自分の判断に責任を持ち行動する態度のことだと僕は理解している。 人は本来、自分が幸せになるために、そして他者を幸せにするために生きているはずだ。 ただなぜか、日本社会では、「社会が自分をどう見ているか」が優先されてしまうことが多い。 (現に、丸山真男を始めとした知識人は、「個の自立」を日本の課題だとしてきたことはよく知られていることだと思う) 僕はこれについて、3年前にブログを書いていた。 http://yasudayusuke1005...

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3月9日

3月9日は親友の命日だ。 2年前の今日、僕は生まれて初めてできた友人を失った。 高校を中退した後も、鬱病に苦しんでいたのを聞いていた。でも10年ぐらい、会えていなかった。 そして2010年3月9日、抗鬱剤を摂取しながら泥酔したことで、器官に食事が詰まり、亡くなった。 http://yasudayusuke1005.wordpress.com/2010/03/15/shinnyuunoshi/ 社会から外れてしてしまった若者たちを支援するような仕事がしたいと思うようになったのは、この時からだった。 ****** 二年が経った今も、 「彼に恥ずかしくないような生き方ができているか」 と、ふとした瞬...

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「頑張れない」ということ

ワタミの一件から、「頑張る」と「鬱」について、よく話題に出るようになったと思う。 僕自身、2011年の下半期は、「もう倒れるかな」と思うほど頑張って働いた。 平均睡眠時間は3時間程度、朝寝て朝に起きる生活が続いた。 そのおかげで、起業から一年半の今では、心の底から意義があると思える事業で、生きていくには十分のお金を稼げるようになった。 でも一方で、「頑張れなかった」ことも、これまでの人生でたくさんあった。 特に、2006年のルーマニア時代、2009年の商社マン時代はひどかった。 ****** 2005年大学二年生の頃、僕はイスラエルとパレスチナで学生NGOの代表をしていた(といっても、先輩が設...

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起業までのこと

先日、母校の学生新聞にインタビューして頂きました。 就活生に向けた記事です。 偉そうに喋りすぎていて恐縮なのですが、転載致します。 http://subsite.icu.ac.jp/org/wg/index.html ****** 11月に入り、学内にもスーツ姿の学生が散見されるようになってきた。いたるところで、就職の話をしている学生も見られ、就職活動が徐々に始まってきていることを窺わせる。読者の中にも、すでに就職活動を始めている人もいるだろう。しかし、一般企業への就職だけが、社会に関わる生き方という訳ではない。今回は少し視点を変えて、ICU卒業後、総合商社を退職し「NPO法人キズキ」を立ち上...

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