I have just come back to my home

今、家に着いた。   今日までの一ヵ月半、バングラデシュ、インド、ネパール、タイ、ラオスと旅してきた。   旅をしているうちに、所謂「観光地」にはほとんど行かなくなった。   新たな町に行くと、バイクを借りて何時間も走ってみる。 どんな大都市であってもバイクで少し走ってみれば、すぐにのどかな田園風景に変わる。 そしてふと見つけた茶屋に、バイクを降りて入ってみる。   その土地の匂いを感じ、その土地の人と出会い、時には一日中「どうでもいい」話を続ける。 別れ際には決まって、「今度はいつ来るんだ?三ヵ月後か?」との質問が待っている。 冗談で言ってるのかと思いきや、本人は至って真面目な顔だったりする...

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失いたくない風景

バングラのネット環境がよくなかったのと、時間がなかったこともあって、日記を怠りすぎた。とりあえずバングラ滞在記を書きます。ちなみに明日朝、ネパールのカトマンズ行きのバスに乗り込みます。二日かかるそうです。         二日間下痢で寝込んでから、ようやくバングラ観光を始めた。手始めにオールドダッカと呼ばれる旧市街に行ってみた。   やはり私の滞在していたボナニ地区は「外国人居住区」なのだなと感じさせられた。オールドダッカの名の通り、建物がとにかく古く、そして入り組んでいた。カオスという言葉がここまで似合う街もないだろう。   ここには外国人など一人もいない。道ゆく人々の好奇の視線がこれまたす...

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Why have you come to Bangladesh?

Why have you come to Bangladesh? 一日に何度聞かれたか分からない。それほど観光客の少ない国なのだ。 バングラデシュに滞在した十日間で、会った日本人はわずか5人。一人は青年海外協力隊の日本語教師、一人は日本語が使える(唯一?)ネットカフェにて、三人はバングラデシュ到着時の空港にてだ。 今日コルカタに入ったが、ここは日本人とイスラエル人だらけだ。旅に「非日常」を求める私としては、辟易してしまう。 前述の問いに対して私はグラミン銀行やBRACといったものに興味があるからだといつも答えていた。しかしよく考えてみると、一番初めにこの国に来たいと思ったのは、農村の女性が子供...

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バングラの農村へ

東南アジア日記第四弾です。今回は時間がないので、近況報告のみで。   ダッカの街は好きになれないけど、それと反比例するかのようにベンガル人の優しさには感銘さえ受ける。 道を歩けば、いろいろな人が親しげに声をかけてくる。   エジプトやヨルダンを旅したせいで、「こいつら何か買わせようとしているな」とはじめは疑っていた。 しかし、どうやら違うのだ。   少し汚い話になってしまうが、私はバングラで食費をほとんど払っていない。毎日のようにベンガル人家庭に行ったり、食事に連れて行ってもらったりしている。     昨日までの二日間、ダッカ大学で知り合ったタヒルというベンガル人の故郷の村に滞在していた。彼の...

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バングラデシュにて倒れる

三日前、バングラデシュに着いた。 空港からタクシーでホテルへ。ガイドブックが不足している以上、これも行き当たりばったりだ。 タクシー運転手が道行く人に尋ねながら、ようやく一泊600円程度の宿を発見。   泊まるとホテルの従業員らが総出で私の部屋にくる。外国人がよほど珍しいらしい。 しばらくして、「女の買わないか」と誘われる。一回20ドルらしい。 最上階の食堂に向かう途中、ホテルに「備え付け」の売春婦たちを見た。七階の一室で男から声がかかるのを待っていた。   バングラデシュはイスラム教国でありながら、売春が堂々と行われている国だ。エジプトにしろヨルダンにしろ売春はあるのだろうけど、少なくとも「...

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