◎学生時代お世話になったNGO「エクマットラ」のクラウドファンディングの宣伝です(スタディクーポンが終わったばかりで恐縮なのですが) https://readyfor.jp/projects/ekmattra55 私が応援しているバングラデシュのNGO、Ekmattra Japan エクマットラジャパンのクラウドファンディングの紹介させてください。 (本日、クラウドファンディング終了です) エクマットラとは、2003年に渡辺大樹さんがバングラデシュの大学生たちと立ち上げた、ストリートチルドレンを支援するNGOです。創設から14年、現在ではスタッフ50名を抱えるバングラデシュでは有名なNGOにな...
...バングラデシュとイスラム原理主義
バングラデシュという国は、僕の青春を過ごした場所だ。 大学2年生の頃、南アジアを旅する途中にただ立ち寄るだけのつもりだったバングラデシュで、セックスワーカーの女性たちと出会い、その後娼婦街でドキュメンタリー映画を作っていた話は、昔のブログに書いたことがある。*1 https://yasudayusuke1005.wordpress.com/category/バングラデシュ/ この矛盾だらけの社会で自分は何をしたいのか、そして何をすべきなのか、そういう種類のことに悩み続けていた20代前半の頃、その答えを僕にくれたのはバングラデシュで出会った人たちだった。 バングラデシュでできた親友は、ストリート...
...3年ぶりのバングラデシュ、娼婦街にて
先月は、1年ぶりにバングラデシュに帰った。 そして僕がかつて過ごしていた北部の娼婦街には、3年ぶりに帰った。 (去年は洪水の影響でダッカ市内から動けなかった。) ****** ダッカから車で北へ3時間、タンガイル県の中心部に、その娼婦街はある。 セックスワーカーだけで1000人程度、その子どもや住み着いているギャングも含めると2000人程度がその街で暮らしている。 娼婦街に入り、迷路のように入り組んだ道を右へ左へと曲がった先の少し開けたところに、友人たちは以前と変わらず住んでいて、この場所で過ごした時間がつい昨日のように感じられた。 (バングラの娼婦街の話は、以前ブログにも書いた⇒ 「バングラ...
...バングラデシュ 娼婦街での日々
2006年3月 2006年11月ー12月 2007年3月-4月 2007年7月-8月 2007年11月-12月 2008年7-9月 2009年3月 2009年7月・・・ バングラデシュに滞在していた、宝物のような時間。 大学時代の後半、そして卒業後の一年間は、バングラデシュ一色だった。 僕は世界の最貧国の最底辺を生きる人々から、たくさんのかけがえのないものを受け取った。 たくさんの大切なことを教わった。 ****** 僕は滞在中、大部分の時間を娼婦街で過ごした。 初めてバングラデシュに降り立った時、タクシーの運転手に連れて行かれた場所が娼館だったことが、この国の娼婦たちと交流し始めたきっかけだ...
...バングラデシュのルポルタージュを書いている
ルポルタージュを書いている。 バングラデシュで過ごした、足掛け四年間の記録だ。 映画の編集が止まっている一方で、文章の方は書きやすい。 第一章(原稿用紙20枚弱)が書き終わった。 以下、保存用として添付します。 時間のある方は読んで、感想下さい。 「私の運命」 第一章 二〇〇六年春、出会い ざわめく声、喧騒。 うだるような暑さ。 飛び回るハエや蚊の群れ。 目を瞑ると、今でもその光景を感じることができる。 横たわる物乞い、一方で笑顔。 喜びや希望、悲しみや絶望、人間のありとあらゆる感情が、思いつく限りの抽象名詞が、その場所には散りばめられていた。 「私は汚れている...
...バングラデシュへ行ってきます
忙しくてなかなかブログが更新できないわけですが、18日から27日までバングラデシュに行ってきます。 娼婦街で制作中のドキュメンタリー映画の撮影が目的です。 会社を辞めた、わけではなく、夏休みです。 撮影・編集を繰り返し、映画のことが分かってくればくるほど、現状の甘さが気になり完成が遠のいています。 年内には、目処つけたいのだが・・・ ...
娼婦街で学んだこと
僕が三年かけて制作してきた映画について、このブログではあまり書いてこなかった。 なぜかといえば、そこにある世界のあまりの複雑さに、語る言葉が見つからなかったからだ。 ****** 映画の主人公であるSという女性は、村から売られ娼婦街にやってきた。 村から売られてきた女性たちは、「マダム」と呼ばれる有力者の元で3年ほど隷属的に働かされるのがこの娼婦街の慣習なのだが、僕がSと出会った頃、彼女はちょうどマダムの元を離れたところだった。 彼女は会うたびに娼婦という職業がいかに醜いか、僕に語っていた。 「私たちに、生きている価値はないのよ」 保守的なイスラム教社会であるバングラデシュにおいて...
...映画の試写募集
これまで、色々な人に「今度送るね~」といってきた映画ですが、人に見せることができるレベルの状態になっておらず、結局ほとんどの人に見せていませんでした。 しかしこの二ヵ月半の引きこもり生活のおかげで、細かいところでは修正箇所は多々あるものの、大枠は前半50分に関しては完成形が見えてきました。(合計で一時間二十分ぐらいになる予定) 今週は大学の時の元クラスメイトのT君が、来週は大学の時のゼミの友人T君がうちに来て、試写してくれます。 完成が見えてきた今、この方向性でいいのか確認したいのです。 そこで、東京近郊にお住まいの方、一度見にきませんか? 建設的なご意見を下さった方には、もれなくあなたの...
...グローバル化は人を幸せにしたのか パート2
某衣料品店が、バングラデシュでの生産を開始するらしい。 http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200811290026a.nwc バングラデシュの最低賃金は、メチャクチャ安いですから。 二年前のデータによれば、月収13ドルが最低賃金!(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1003&f=column_1003_002.shtml) その裏で、労働者たちの多くは泣いているだが・・・ダッカのスラムは本当にひどい。 中国の人件費が上がったら、バングラデシュという選択は妥当だ...
...夢の所在
この二年間ぐらいは「バングラデシュ」一色だった。 何かを掴もうとして一生懸命だった一方で、色々な人と出会えたことは自分の財産になったと思う。 バングラデシュではずっと映画制作をしている。 僕はど素人なので右往左往しながら二年以上かかってしまったが、ようやく完成が見えてきた。 当然ここまでやってこれたのは僕ひとりの力ではなく、通訳を派遣して頂いたり、相談にのって頂いたりしているエクマットラというNGOの協力が大きかった。 http://www.ekmattra.org/ スタッフは渡辺さんという日本人一人と多くのバングラデシュ人学生たち。 彼がすごいのは「日本人」としてではなく、「バ...
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