パレスチナ情勢に関連して思うこと

イスラエルではシャロンが病気で倒れ、パレスチナではハマスが選挙で勝った。   エジプトとの和平を結んだベギンも、オスロ合意を結んだラビンも、ガザ撤退を強行したシャロンも、元は対パレスチナ強硬派だった(それぞれの「和平」合意の評価はさておき)。政権を握り現実との葛藤の中で、アラブ諸国との共存の道を探るに至ったわけだ。   ハマスは今後どう変化していくのだろうか。       最近、サイードを読み返し始めた。 私がサイードを読んでいたのは、大学に入る少し前の頃。 あの頃、国家や民族といった問題に関心が強く、サイードはそのような問題を考える上で避けて通れない思想家だった。パレスチナ問題への個人的な関...

...

日本・イスラエル・パレスチナ学生会議を引退して

日本・イスラエル・パレスチナ学生会議という団体を引退した。 イスラエルとパレスチナ、対立しあう両者に対話の機会を創出すること、そしてイスラエル・パレスチナの1人姿を日本社会に発信すること、その二点を元に活動してきた。   イスラエル人・パレスチナ人は対立しているにもかかわらず、市民レベルではほとんど会うことができない。また日本人の多くは、イスラエル・パレスチナの紛争を「遠い」紛争と捉えがちである。 そのような状況に対し、学生なりにアプローチできたらと思った。   私の大学生活二年間はこの団体に捧げられた。 特に大学一年の冬からは団体の代表として活動していたため、大学にもほとんどいけなかった。 ...

...

告知!!

明日はクリスマスイブです。 私はクリスチャンではありません。無神論者です。   そこで団体の報告会を行ないます。 最後の報告会です。特にICU生の皆さん、場所は武蔵境ですよ。   どうせ皆さん暇でしょう? ぜひ来てください!!   ■第三回 日本・イスラエル・パレスチナ合同学生会議■      武蔵野報告会 ~対話の先に~ 日本・イスラエル・パレスチナ学生会議は、「紛争の続くイスラエル・パレスチナの学生の間に対話の機会を創り出すこと」「イスラエル・パレスチナに生きる人間の声を日本社会に発信すること」を目的に2003年に設立されたインターカレッジの学生団体です。 今年8月に両地域の学生を12名招...

...

イスラエル人からのメッセージ

夏に呼んだイスラエル人・パレスチナ人とは、掲示板やメーリングリストなんかを通して連絡をとりあっている。この前、あるイスラエル人からメッセージが書き込まれていた。(注;彼は日本を勉強中)あえて、彼の「つたない」日本語のまま載せる。言語を越えて彼の思いが伝わった。   「ヒシャムは私たちに訪ねたかったが、限界を超えられなくてイスラエルに入れなかった。会議のうちに、みんな平等だったよ。今、また、階級が表れる、違う民族から。それで、ちょっと悲しいよ。何をしなくてはいけない。 じゃ、お前は?」   ヒシャムとはパレスチナ人の参加者。そのヒシャムがイスラエル人のメンバーを訪ねようとしたが、やはり彼はイスラ...

...