what i’ve lost

何を失ったのかは分からない。それなりに刺激的で充実した毎日を送っている。 ただ、先週末に大学の後輩たちと飲み、語り、眠り、そして昼から東小金井のオープンカフェでインド料理を食べているときにふと思った。 ****** ある大学の後輩は、無縁社会の問題を「物語を紡げなくなった人たちをどうするかという話だ」と熱く語っていた。 ある大学の後輩で、アフリカのNGOでの一年間のインターンから帰国した子は、「何が正しいのか、全く分からなくなってしまった」と悩んでいた。先進国が行う開発なるものが正しいのか、と。 若いな、と思った。そして羨ましかった。 ****** イスラエル・パレスチナにいた頃、ルーマニアに...

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不安と不満

起業して半年が過ぎた。 正直に言えば、「これで良かったのかな」と思う時はある。 まだ事業収入が少ないので、生活は苦しい。生活が苦しいだけなら中小企業のサラリーマンと同じかもしれないが、今後どうなるかが分からない不安で押しつぶされそうになる日もある。   今までを振り返ってみると、いつだって、どこにいたって、何をしていたって、僕は何かに不安で、そして不満だった。 商社にいた頃は、今後の人生があまりにつまらないものになりそうで、不安だった。やりたいことができず不満だった。バングラにいた頃も、ルーマニアにいた頃も、何かに怯えていたし、一方現状に満足できたこともなかった。 「ここではないどこ...

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NHKヘの出演

月曜夜、NHKにて特集を組んで頂いた。10分弱のいい番組だったと思う(自分で言うのもなんだが) それから問い合わせの電話が鳴り響き、そのうち数件は保護者の方からの電話だった。そこで団体として、相談窓口を持つことに決めた。http://ameblo.jp/kizukijuku/ もし周りで悩まれている方がいらっしゃいましたら、お伝え下さい。 少しずつだが、事業は着実に動いている。...

「正しそうに見えること」

先ほどまで、NHKに頼まれた過去の活動の写真を整理していた。とうとう放映は明後日金曜にせまっている。 それにしてもイスラエル・パレスチナ、ルーマニア、バングラデシュ・・・地に足のつかない生活を送ってきたなぁ写真を見ながら思った。本当に20代前半は、世界をフラフラと生きていた。 けれども結局日本に戻ってきたのは、「助けたい誰か」が見つからなかったからなのかもしれない。どんな場所にいても、生まれてきた感情は「同情」ではなく「共感」だった。何かを「一緒にやれたら」とは思ったが、何かを「やってあげたい」とは思わなかった。 ****** 援助は自立を潰すとか、そういう底の浅い議論をしたいのではない。彼ら...

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南国への帰省

年末年始は南国に帰省していた。 もちろん日本語が最も得意な言語だし、海外に出始めたのも20歳を過ぎた頃だった。それに現地の美点ばかりが見えているわけではない。キツイことも山のようにあった。 それでも、僕にとってはあちらの方が心地よい。その理由をよく考えるのだが、一つに「人と社会」の関係性があるように思う。 ****** 例えば、洋服屋の店員が椅子に座って携帯電話をいじって客に見向きもしない、なんて光景はイスラエル・パレスチナでも、ルーマニアでも、バングラデシュでも、タイでも、当たり前に見られる。 確かに服屋の店員が常に立って笑顔を振りまいている必要はない。経済効果もたぶんない。座って携帯電話を...

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英語習い人いませんかー?

金がない。 だから、英語教えるバイトをしている。 個人で請け負っている関係でマージンを取られないので、時給的には悪くないバイトなのだが、生活費を賄えるレベルではない。 バイト増やしたい。   というわけで、英語習いたい方いませんか? 高校・大学受験、大学生のTOEIC対策、企業の駐在前研修やってます。 途中解雇された経験もありませんw 生徒さんは一応満足されているみたいです。   当方、留学未経験でビジネスで困らない程度の英語力つけたので、苦手な人に教えるのは得意です。   例を挙げると、   某大手メーカー社員の駐在前レッスン:週一90分(40代) 大学受験以来、英語触れていないレベル(基本...

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迷った時間

こんなに迷った時間はなかったと思う。 大学を卒業し、バングラデシュからも帰国し、一度は日本の大企業で揉まれる決心をした。 その後は、後悔ばかりが頭を支配していた。   あの時、「就職」しかも、「日本の大企業」を選んだのは、自分がどのように生きればいいか、見えなくなっていたからだと思う。 一度、「ふつう」の道を体験してみたかった。 全てを白紙にした上で、考えてみたかった。   現に、あのまま大学院に進んだり、または海外で適当に仕事を見つけて働き続けたり、といった道を選んでいたら、自分の大切にしたい物事に気付くことはできなかったと思う。「正しい決断だった」と今は言える。 そして、自分が何に価値を感...

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同志社大学で講演します

タイトル通りですが、同志社大学で教育問題について講演します。 要するに、ニート生活から徐々に脱却し、社会復帰に向けて頑張っているということです。 社会復帰の途中&久々の講演のため若干緊張しますが、わくわくもしてます。 7月14日16時~、場所は同志社大学至誠館地下2教室です。 関西にお住まいの方は、是非起こし下さい!...

しなやかに生きる

非常に苦しい時期が続いたが、学んだこともたくさんあった。 今振り返ってみてそう思う。 人には「できること」と「できないこと」があり、「できないこと」に対して必要以上に自己嫌悪に陥ることは避けた方がよい。 そうではなくて、「弱さを認める」ということ、そしてそこから自分に「何ができるか」、「何ができないか」を見極めることの方が、人生を有意義に過ごす上で大切な気がする。 そして「できること」があったとしても、それは社会構造とか個人を取り巻く時々の環境によって、往々にして「できなかったこと」に変化しうる。 それでも、しなやかに前を向く― 人生が思い通りいく人なんて、余程才能がある人か、運が良い人かのど...

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「善きこと」とは何か

最近は色々な人との出会い&再会があり、久々にわくわくして過ごしていた。 やっと今の自分を肯定することができたのかな。 ****** 4年ぐらい前、社会起業とかBOPビジネスに関心があり、動向を日々キャッチアップしていたり、実際に自分も関わったりしていた。 けれども、バングラデシュで生活するにつれ、そこに大きな問題があることに気づきはじめていた。 最近では某衣料品メーカーまでもが「BOP」やらを謳っているらしいので、僕自身が感じていたそれらのビジネスに対する違和感を、今更ながら記載してみたいと思う。 (主にツイッターでつぶやいたことのまとめ) ****** 二年前からユニ○ロがバングラデシュに工...

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