2月の某居酒屋チェーンの過労死の問題を聞いてから、「個の自立」について改めて考えている。 ****** 「個の自立」とは、社会の目線を必要以上に気にする事なく、自分の判断に責任を持ち行動する態度のことだと僕は理解している。 人は本来、自分が幸せになるために、そして他者を幸せにするために生きているはずだ。 ただなぜか、日本社会では、「社会が自分をどう見ているか」が優先されてしまうことが多い。 (現に、丸山真男を始めとした知識人は、「個の自立」を日本の課題だとしてきたことはよく知られていることだと思う) 僕はこれについて、3年前にブログを書いていた。 http://yasudayusuke1005...
...人材募集
自分のブログで人材募集をしたことはなかったのです、人が足りないのでここでも人材を募集します。 募集しているのは、1:講師、2:インターン、3:正社員です。 下記参照↓ http://kizuki-juku.com/int/recruit/ 講師については、特に国公立・早慶レベルの理系科目を教えられる方を急募しています。 インターンについては、長期にわたって勤務できる方(休学インターン歓迎、給与は応相談。優秀であれば休学費用も出します)。メイン事業である、中退・引きこもりなどを経験した若者向けの塾事業の運営をおこなって欲しいと考えています。 正社員については、上記のリンクに記載のある通りです。 ...
...3月9日
3月9日は親友の命日だ。 2年前の今日、僕は生まれて初めてできた友人を失った。 高校を中退した後も、鬱病に苦しんでいたのを聞いていた。でも10年ぐらい、会えていなかった。 そして2010年3月9日、抗鬱剤を摂取しながら泥酔したことで、器官に食事が詰まり、亡くなった。 http://yasudayusuke1005.wordpress.com/2010/03/15/shinnyuunoshi/ 社会から外れてしてしまった若者たちを支援するような仕事がしたいと思うようになったのは、この時からだった。 ****** 二年が経った今も、 「彼に恥ずかしくないような生き方ができているか」 と、ふとした瞬...
...「頑張れない」ということ
ワタミの一件から、「頑張る」と「鬱」について、よく話題に出るようになったと思う。 僕自身、2011年の下半期は、「もう倒れるかな」と思うほど頑張って働いた。 平均睡眠時間は3時間程度、朝寝て朝に起きる生活が続いた。 そのおかげで、起業から一年半の今では、心の底から意義があると思える事業で、生きていくには十分のお金を稼げるようになった。 でも一方で、「頑張れなかった」ことも、これまでの人生でたくさんあった。 特に、2006年のルーマニア時代、2009年の商社マン時代はひどかった。 ****** 2005年大学二年生の頃、僕はイスラエルとパレスチナで学生NGOの代表をしていた(といっても、先輩が設...
...起業までのこと
先日、母校の学生新聞にインタビューして頂きました。 就活生に向けた記事です。 偉そうに喋りすぎていて恐縮なのですが、転載致します。 http://subsite.icu.ac.jp/org/wg/index.html ****** 11月に入り、学内にもスーツ姿の学生が散見されるようになってきた。いたるところで、就職の話をしている学生も見られ、就職活動が徐々に始まってきていることを窺わせる。読者の中にも、すでに就職活動を始めている人もいるだろう。しかし、一般企業への就職だけが、社会に関わる生き方という訳ではない。今回は少し視点を変えて、ICU卒業後、総合商社を退職し「NPO法人キズキ」を立ち上...
...遠くの国に生きている、ということ
北朝鮮の独裁者が死んだらしい。 僕は北朝鮮問題にはそこまで関心がなかったのだけれども、一方で「独裁者」には縁があったように思う。 そもそも、イラク戦争への憤りがきっかけで大学受験を志したし、その後ルーマニアで生活していたこともあった。 ****** イラク戦争の頃、僕は「アメリカが間違っている」と熱く憤っていた。 そういう若者は、その頃よくいたように思う。 けれども、大学1年生の終わりに、イラクの若者をホームステイ先として受け入れることになってから、考えが少しだけ変わった。 ある晩、部屋でイラク問題について語っていると、そのイラク人の若者は、「アメリカに感謝している」と語ったのだ。「独裁者であ...
...承認をめぐる戦い
弊社のインターン生のうち3名が就活を始めた。 やっぱり彼らの将来は気になるので、ちょくちょく就活生の情報を集めてしまう。 ****** 僕が就活をした頃も、今も変わらず、「優秀」な大学生が大手企業を目指し、「最も優秀」な大学生が外銀や外コンを目指す。多くの場合、それはきっと、「承認」をめぐる戦いなのだと思う(その気持ちはよくわかるし、それを批判するつもりは全くないのだけれど)。 「優秀」だと言われて育ってきた人ほど、そのラベルが消えるのがきっと怖い。 そのラベルが外れることに、慣れていないから。 そして、そのラベルによって「承認」を勝ち得てきたから。 でも優秀な大学、優秀な会社、成功して金持ち...
...what I thought 3 years ago
During my stay in Bangladesh, especially village areas, a different idea about “Poverty” came up in my mind. Is it true that they have to be “saved” by us? They actually do not have a lot of things, but instead, they look happier than us for me. Of course, material poverty is...
...「幸福」について
僕がこの数年間ーバングラデシュで生活する中で、日本でサラリーマンをする中で、会社を経営する中で、困難を抱えた若者たちと接する中でーずっと考えてきたことは、「何が人の幸福をつくるのか」ということだった。 小学校を卒業してから住む人・住む場所を転々としてきた僕は、その後必然的に、社会の中で最も不遇な立場にある人に関心を持つようになった。 http://subsite.icu.ac.jp/prc/mail_magazine/contents/081030/yashuda/yasuda_01.html イスラエル・パレスチナでの学生NGOでの活動を機に、大学二年生が終わると休学してルーマニアの平和研究...
...ユメについて
僕は中退や不登校、ニートといった、社会のレールから一度外れてしまった若者たちの支援をしている。 よく彼らに対して浴びせられる批判は「彼らは夢や志がないからダメになるんだ」という種類もの。 でも、それはちょっと違うな、と僕は思っている。 ****** 先月から僕のNPOが経営する塾に通うことになった不登校の子(中学生)は、はじめに「僕は夢とかないから高校に行く気も起きないんだと思う」と下を向いて語った。 そこでウチのスタッフは、「私が高校受験の時は、怖い人がいなさそうなスカートの長い高校を選んだよ」と伝えた。いじめられっ子だった彼女は、「いじめられないこと」が高校選びの基準だった。 僕の場合も、...
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