日本・イスラエル・パレスチナ学生会議に参加して

僕が学生時代にやっていた、「日本・イスラエル・パレスチナ学生会議」に参加した。 日本にイスラエル人・パレスチナ人を招いて行う平和会議、8年ぶりに本格的に参加したんだけれども、 何か本当に大切にしたかったことを思い出す機会になったように思う。 フェイスブックには書いたけど、その感想を。 p.s 下にも書いたけど、そろそろネイティブと台頭にやりあえるだけの英語力を、つけたいと思っている。 だから、あえて下手くそな英語で書いていきます。 The conference between Japan, Israel and Palestine finished last night. this 2 wee...

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「風立ちぬ」を見て

ここ数年、映画や本を読んでも言語化してアウトプットをする時間が取れなかったので、徐々にこのブログとかブクログに感想を残しておこうと思う。 思い立ったが吉日ということで、昨日観た「風立ちぬ」の感想を書く。 ****** 観客に多様な解釈を与える芸術作品こそが、「優れた」作品だと僕は勝手に思っている。 例えば映画で戦争を描くときには、「分かり易い反戦メッセージ」が出てきた瞬間に、げんなりしてしまう。 だから、最も好きな映画であるクストリッツァの「アンダーグラウンド」然り、困難な時代や社会の中であっても、人間らしく生きる人たちの姿を描いた映画が僕は好きだ。 人も世界も多様であり、それを多様なまま描け...

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教育と「経験」

少し前に体罰が話題になったけれども、「教育」を語る時、多くの人は自分自身の「経験」に基づいた理想・信念を他人に押し付けてしまう傾向があるように思う。 例えば、その体罰の必要性をサポートする論調の中に、「自分は体罰があったから立ち直れた」というものがある。 ここには、自分に当てはまったことが、他人に当てはまるとは限らない、というのは当たり前の論理が抜け落ちてしまっている。 体罰によって立ち直った人の数以上に、体罰によって潰れてしまった人がたくさんいるかもしれない。 教育とは言うまでもなく、対象となる子・若者の人生そのものに大きく影響を及ぼすものだ。 だから自分の「経験」から導き出された理想や信念...

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支援とは、「希望」を見せること

2013年になった。 事務所を借りたのが2011年2月だったから、本格的に起業をしてからもう2年が経ったことになる。その間、塾の経営や専門学校での支援センターの運営を通じて、100名以上の若者たちを支援することができた。 ****** 何度か書いているように、弊社のメイン事業の一つは、「高校中退・引きこもり経験者」を対象とした大学受験塾の運営だ。高校中退や引きこもりを経験しながらも、「もう一度やり直したい」「大学に行きたい」と願う若者たちが、私たちのもとに通っている。 今は必死に頑張っている彼らであっても、相談に来た当初は「人よりも遅れてしまった」「もうやり直せないかもしれない」と悩んでいたこ...

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書評 『ラオス 豊かさと「貧しさ」のあいだ』

「外から人が入ってくるようになって、自分たちは貧しいことを初めて知った」 飛行機の中で読み返していた、『ラオス 豊かさと「貧しさ」のあいだ』の一節だ。昨年に引き続き、今年も年末はラオスで休暇を過ごしている。 こうして「発展途上国」にいるたびに、20代前半の頃を思い出す。 「貧しい」人々を助けたいと願い「発展途上国」に関わるようになったけれども、次第に彼らの豊かさに気づくようになった。そしてそれが、僕が途上国ではなく日本国内で事業をするようになったきっかけだった。 もちろん「開発」「国際協力」という仕事が不必要だと思っているわけではないが、僕自身は今も彼らとの関わり方が分からないでいる。 ***...

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母校ICUでの講演

二週間ほど前の話だけれども、母校のICUで講演に呼んで頂いた。 ICUには途中休学を挟んで4年3ヶ月通ったけれども(2004年4月入学、2008年6月卒業)、それから同じ4年3ヶ月経ったこの時に母校に戻れたことが、何かの必然のように感じた。 当日は昼からICUに行き、現役の学生たちとランチをして、授業に潜って、夜7時半から講演。 夜の時間にも関わらず、100名の方々(ICUは一学年500名程度!)に来場して頂いた。 後で講演の映像を見返して、自分の滑舌の悪さや話のまとまりのなさに悲しくなったけれども、 それでもこの場所に戻れたことは、本当に嬉しかった。 そして、次の4年3ヶ月も、首尾一貫した「...

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3年ぶりのバングラデシュ、娼婦街にて

先月は、1年ぶりにバングラデシュに帰った。 そして僕がかつて過ごしていた北部の娼婦街には、3年ぶりに帰った。 (去年は洪水の影響でダッカ市内から動けなかった。) ****** ダッカから車で北へ3時間、タンガイル県の中心部に、その娼婦街はある。 セックスワーカーだけで1000人程度、その子どもや住み着いているギャングも含めると2000人程度がその街で暮らしている。 娼婦街に入り、迷路のように入り組んだ道を右へ左へと曲がった先の少し開けたところに、友人たちは以前と変わらず住んでいて、この場所で過ごした時間がつい昨日のように感じられた。 (バングラの娼婦街の話は、以前ブログにも書いた⇒ 「バングラ...

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挫折から物語へ

僕の会社が運営する塾に通う生徒は、様々だ。 不登校の中学生、高校を中退したばかりの子、引きこもり経験のある若者もいる。 そんな若者たちが、高校受験・高認受験・大学受験等を目指して通ってくれている。 状況は様々だけれども、彼らに共通しているのは、「大きな挫折を経験している」ということだ。 「もう2×歳になってしまった。周りは働いているのに・・・」 「二度と、普通に生きられないかと思うと怖い」 毎週のように、そんな若者たちの悩みを聞いている。 ****** そんな彼らに対して僕が伝えるのは、意外に遠回りも悪くないよ、ということだ。 僕も、親の相次ぐ離婚、暴走族、うつ病etc、色々なことを経験してき...

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イベント・講演のお知らせ

イベントと講演のお知らせです。 お時間のある方がいれば。 8月10日(金) 「これからの社会貢献について話し合おう」 シュアールの大木くん、コフレ・プロジェクトの向田さん、ワンダーシェイクの鈴木さん、という豪華な起業家の方々と、いろいろ話す予定です。 ****** 主催者 シュアールグループ 開催場所 東京都渋谷区渋谷2-8-7 青山宮野ビル 1F 開催日時 2012年08月10日 20:00〜 皆さんは「社会起業家」という仕事をご存知でしょうか? 定義の仕方は多様ですが、社会起業家とは社会や地域の問題をビジネス的アプローチで解決している人々の呼称です。 ただ、普段生活をしている中で社会起業家...

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「人を支援する」ということ

大学時代の前半、現地で交流の少ないイスラエルとパレスチナの若者を日本に招き、新潟・長野・東京で一ヶ月ほどの平和会議を主催したことがあった。 その会議は成田空港でイスラエル人とパレスチナ人が泣きながら別れを惜しむほど、成果は出たのだけれども、会議最後の一週間、東京滞在は大変だった。 大変だった、というのは「イスラエル人とパレスチナ人がケンカしたから」ではない。 彼らが六本木で毎晩遊びまわっていたからだ。 「団体を支援して下さった方々のことを考えて欲しい」と僕は彼らに伝えたが、「東京に来たのに何故遊ぶ時間をくれないんだ。」と彼らは逆に怒っていた。 (一応補足しておくと、今でも彼らとの交流は続いてい...

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