東南アジアへ

私の通う大学は、二週間ほど秋休みなるものがある。金はないが時間はあるという最悪の過ごし方を避けるため、海外に行く航空券を探していた。   当初はハイチに行こうと思ってたが、金がないので断念。東南アジアに目を向ける。東南アジアといえば、ミャンマーに行きたいと思うが少々高い。そこでN氏がこの前行ってたタイやらカンボジアやらを見て回る。     すると、発見してしまった。バンコク行き2万5千円。福岡より安い。   秋はタイに行ってきます。        ...

失格

報告会と引継ぎ以外に、団体にコミットするのをやめた。そう決めたとき、気持ちが軽くなった。   「イスパレが好き」「組織化していい団体にしたい」 そう言われる度の頑張ろうと思った。 でもそれは口だけで、多くのメンバーが自分からは動かない。そのことに危機感も感じない。   そしてその度に一喜一憂することにも疲れた。     私は孤独に耐えられる程強くはなかった。1人で突っ走っていくことに悲しさを覚えてしまった。支えてくれる仲間が欲しかった。団体に対する本当に意味での「思い入れ」の差が悲しかった(考えてみれば当然なんだけれど)。     所謂「リーダー」なら、それでも笑顔でメンバーを引っ張ってくべき...

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1つの恋の終わりに

一ヶ月ほど前の話を今更ながら。 大学に入った頃にようやく人生が上手くいきはじめて、こんなに生きることが楽しいと思えることはなかった。でも、そんな中でようやく気付いた自分の中の欠落感。 冬頃から付き合ってた女性がいた。 でも夏頃から上手くいかなくなってきてた。 私は日々団体の仕事に追われながらも、自分の中の「欠落したもの」を取り戻すことで頭がいっぱいだった。でも彼女は何も分かってなかった。いや、少なくとも私はそう思ってた。 そしていつのまにか、連絡を避けるようになってた。 そんなときメールがきた。 「直接言えよって話なんだけど、電話だと言いたいこと何も言えなくなるから。 ゆうすけにすごいパワーが...

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ヨハン・ガルトゥング先生との懇談

先週木曜日、あの世界的な大学者であり平和学の父とも呼ばれるヨハン・ガルトゥング先生と飲み会をした。私が九州大学で行なった学会での講演を通じて知り合った、某大学の教授からのご紹介だ。   国際関係論の授業で習ったことがある程度の知識しかなかったので、その二日前には本屋で著書を買い込む。行きの電車で焦って読む。   ガルトゥング先生は奥様(日本人!)と共に世界を回られている途中であった。日本には毎年春と秋、気候が良いときにいらっしゃるらしい。世界中にある先生の研究所の研究内容や日本外交の問題点などについてご講義いただく。学者の方々と早稲田の学生のA氏の合計7名ほどがその酒の席にいたのだが、ガルトゥ...

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夏会議の総括(ニュースレター用原稿)

  会議が終わって一ヶ月の時間が流れた今、あの時間が私にとって何だったのか考えてみる。12月に会議の準備を始めた時日本人のメンバーは3人、資金のあてもほとんどなく、幾度となく中止案も出た。それから8ヶ月の月日の中で、徐々にメンバーを増やし資金も調達し、なんとか開催にこぎつけることができた。その苦労ゆえ、イスラエル人・パレスチナ人が無事来日した時の感慨は一入であった。   メンバー不足のため本格的なプログラム作りに取り組めたのが6月に入ってからということもあり、会議期間中はその準備不足を幾度となく露呈してしまった。代表という観点から見れば、私の仕事には失敗ばかりが目につく。サポートしてくださった...

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「公共性」とは

ここ数年「公共性」について何かと問題となる。本来それは「人々の意見を聞き取る場所」「人々が議論する開かれた場所」のことだ。それがハンナ・アーレントやハーバマスが議論の対象としてきた「公共性」である。     ところがナショナリズムを巡る議論の中で、某小林氏などが使う「公共性」とは正反対の意味である。「公共」とは国家を意味してるわけではないし何かを勘違いしてるのかなんだかわからないけど、彼らが意味してるような「一つの方向のために意見・行動を集約する」というような意味ではない。   先週の社会学の授業で同内容が出てきた時は、なかなか興奮した。しかも来週の授業では「国民国家」についてやるらしいんだが...

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大学生活の報告

二学期に入って妙に真面目に学校に行くようになった。   月曜日 3限writing 火曜日 3限現代コンピュータ、4限ミクロ経済学原論 5、6、7限 ネットワーク情報活用 水曜日 3限writing、4限体育(太極拳)、5、6限社会心理学 木曜日 2、3限現代コンピュータ、4限ミクロ経済学原論、5、6限NPO運営 金曜日 5、6、7限社会学原論   驚くべきことに、金曜日の社会学の授業は「もぐり」だ。去年別の先生の授業で単位をとってしまったのだが、評判のよい先生ということで何となく出てみた。大学の授業をあれほどまでにバカにしてた私だが、初めて授業がおもしろいと感じてる。同様に社会心理学もなかな...

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イスラエル人からのメッセージ

夏に呼んだイスラエル人・パレスチナ人とは、掲示板やメーリングリストなんかを通して連絡をとりあっている。この前、あるイスラエル人からメッセージが書き込まれていた。(注;彼は日本を勉強中)あえて、彼の「つたない」日本語のまま載せる。言語を越えて彼の思いが伝わった。   「ヒシャムは私たちに訪ねたかったが、限界を超えられなくてイスラエルに入れなかった。会議のうちに、みんな平等だったよ。今、また、階級が表れる、違う民族から。それで、ちょっと悲しいよ。何をしなくてはいけない。 じゃ、お前は?」   ヒシャムとはパレスチナ人の参加者。そのヒシャムがイスラエル人のメンバーを訪ねようとしたが、やはり彼はイスラ...

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MID-EXAM

ミクロ経済学原論のテストはシラバスによれば明後日のはずだった。授業プリントはWEB上にあったし、わからないところは誰かに聞けばいいやと思い、ここ二週間ほどは授業に出てなかった。家で寝てた。   今日は久々に朝から学校に行けた。昼休み、授業が同じ友人にあった。「明後日テストだよね?ノート・・・」途中で言葉を遮られる。「いや、テストは今日、これからだよ。」   途中で変更があったらしい。やられた。もちろんテストは半分以上わからなかった。海外大学院の夢がどんどん遠ざかっていく。     さて、どうでもいいことかもしれないが明日私の誕生日です。プレゼントお待ちしてます。    ...

朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり

最近、高校時代の友人と連絡をとることが妙に多かった。そのたびに多くの人から過去との比較をされる。「変わったね」と。   国際協力やら学問やらに夢中になっている自分を発見するたびに、その理由を問いただす。そこから見えてくるのも自分の過去。   あの頃を思い出すと、自分の居場所が見つからない虚無感、誰からも愛されていない必要とされてないという不安、様々なものが未だにありありと蘇ってくるのが不思議だ。高校を卒業してから早三年半、ずっと封印していたものが少しずつまた目の前に迫ってくるのを感じる。   夏会議の最中、あるメンバーから言われた言葉があった。 「安田さんってダンゴ虫みたい」 的確な表現だと思...

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