東南アジアへ

 16時間後、旅にでる。 成田を経ち、タイへ。その後そのままカンボジアに行く予定だ。   団体のK氏、N氏というムサイ男三人組で行く。N嬢はパスポート期限が残っておらず、急遽取りやめに。非常に残念だ。K氏とN氏という、アクの強い二人とどのような旅ができるのだろうか。              ...

アンゴラの気候

テレビをつけると、日本代表がアンゴラと試合をしてた。   テレビの解説者が言った。 「アンゴラの選手にとっては寒いでしょうね。」   どうでもいいけど、アンゴラの北部はAw気候に属するが、南部はCw(温帯夏雨型)気候、つまり日本と同じ温帯に属する。ちなみにCとは、最寒月の気候が18度未満、-3度以上と定義される。     無知って格好悪い。アフリカは全部熱帯だと思ってるのか。失礼な話だ。    ...

夏の思い出

先週は長岡で報告会だった。ブルジョワジーな団体の皆様と異なり貧乏な私は、Y嬢とN嬢と共に鈍行列車で6時間かけて東京に戻る。 ずっとN嬢と会話してた気がする。     「夏会議でイスラエル人・パレスチナ人と、ほとんど個人的な関係は築けなかった。」 その一言が重く響いた。   夏会議の時、イスラエル人とパレスチナ人は事務的な話をまともにできるのが、私とN嬢だけだったと認識していた。予定などを決めるミーティングでは、私とN嬢さえいればよいと言われた。現にそうなってしまうこともあった。   だから時にイスラエル人・パレスチナ人の憎まれ役となり、激しく言い合ったりもした。揉め事があれば必ず呼ばれ、イスラ...

...

テスト期間

あと数時間後でテストだ。ミクロ経済学。今までサボっていた授業だ。テキストを一生懸命読んでいるが、おそらく間に合わない。単位落とすか、ギリギリの戦いだ。   大学に入ってから、まともに授業に出たことはなかった。本を読んだ方が全て早かったからだ。そういうことにしている。 本当の理由は、中学生の時から学校に毎日行くことがなかったため、毎朝大学に行くことも習慣化されないのだ。毎朝同じ時間に寝て同じ時間に起きることなど、できるわけがない。       今学期自分を律するため真面目に授業に出る誓いを立てた。自発的には勉強しない分野を重点的にとった(コンピュータを計6時限、経済を3時限など)。しかも金曜日は...

...

世界はそんなに単純じゃない(1)

長くなりそうなので、何回かに分けて書く予定。 この文章をこの一年ぐらい考えてきたことの総括としたいなと思っている。         私が団体をやっていたとき(引退まで後一ヶ月)にいつも悩まされていたことがある。それは「この活動がイスラエル・パレスチナの和平に繋がるんです」という台詞が言えないということ。   イスラエルの人口は約700万、パレスチナは難民を含めたら約500万。12人呼んで何とかなるほど情勢は単純じゃないし、だからこそ私は夏会議中、スピーチの時はいつも言葉に詰まった。私は自分の考えを短く表現する言葉を持たなかったからだ。(もちろん個人レベルで時間をかけて話を伝えることならできた)...

...

今、問題意識の対象となっているもの

最近問題意識の対象となっているものが大きく分けて二点ほどある。   一つ目がキリスト教原理主義とナショナリズムとの関係。   日本のキリスト教原理主義方々は、妙な愛国心を持っている方が多いと感じる。 イスラエルに強い宗教的な目的で行く方々、「イスラエルには行くがパレスチナには入らない」ような方々は、往々にして愛国心が強い。聞いてもないのに靖国神社に対する肯定的発言をアピールしてくる。 今までその手の方々にたくさんお会いしてきた。   また日本のキリスト教の某一派は、「新しい歴史教科書を作る会」の熱烈なサポーターだったりする。   両者には思想的な繋がりがあるのだと思う。 私の問題意識の中に「宗...

...

高校時代のどうしようもない思い出

先週、慶応SFC(スーパーファミコン)の文化祭にて当団体がイベントを行った。ドキュメンタリーのビデオ上映やら、いくつかの展示を行った。   SFCのある藤沢は、私が中学三年~大学に入るまでいた街。良いことも悪いことも、全てが思い出される。   SFCは湘南台駅からバスで15分ほどのところにあり、見覚えのある風景が通り過ぎる。 大学の近くに高校時代の同級生が住んでいた。彼とはよくこの湘南台でナンパした。   大学向かうバスはあるカラオケ屋の近くを通った。そこが彼とナンパをして最も成功したスポットだった。             思い出すのは16歳の夏。深夜3時半。私はこのカラオケ屋にいた。 彼(...

...

ミーティング

都電荒川線の終着駅、早稲田に到着しミーティング場所の新学生会館に向かう。風邪もほぼ治った。   ミーティングにラスト1時間ほど出席。当初あまり口出しをする気もなかった。私は報告会と文化祭というタスクさえやれば、引退という楽園が待っている。   しかし、今日もキレてしまった。 会員制をとるにあたり総務局をつくろうとのことで、一年生の間で総務担当者を決めたらしい。 その結果、一年生で財務を担当してる某氏が総務をやるということに。   財務担当といっても、最近サポートに入ってくれているY氏にまかせっきりだ。それに対して反省やら感謝も示さない時点で「ありえない」と思っていたのだが、「財務をやめる」とい...

...

路面電車

土曜日は映画二本見て、本を三冊読んだ。書類作りや渉外、学生団体特有の意味のない長ミーティングに時間を浪費していたここ半年間で、最も充実した日だったといえる。特に森達也にはまった日だった。オウムを扱った映画、「A2」は面白かった。   おかげで寝たのは朝8時だった。12時頃起きたが風邪で体がおかしく、ミーティングをサボって寝ることにした。出ない退職金を前借りしたと考えればよい。   16時頃再び起床。ミーティングに行こうか迷う。私には風邪という正当な理由がある。   そこで別の用事を思い出す。近所を走る路面電車に乗るということだった。   荒川区に住んではや一年半。にもかかわらず、一度も徒歩10...

...

「自分」とは何なのか

「自己」というものほどわからない存在はなく、だからこそ社会学の対象となり続けたのであるし、80年代後半からは心理学の大きな対象ともなった。   そんなことを考えてる今日この頃(ブログを読めばおわかりのように・・・)であるが、そのテーマが今日の社会学の授業にも出てきた。   社会学者のルーマンは、「自分とは何であるか」という問いは近代社会特有の問題だと述べた。前近代社会では身分制度の中で、「自分が何者であるか」などという問いは生まれなかったのだ。   社会学者のギデンズは「自分とは何なのか」という問いは、何度も繰り返される答えのない問いだ(再帰性)と述べた。これは「自分とは何なのか」という問いに...

...