labor, work, mission

laborとは隷属的な労働のことであり、workとは単なる労働(肯定的意味も否定的意味もない)、missionとは使命感に基づく労働、と捉えることができる。missionとはcalling(=天職)とも言い換えられ、内なる動機付け(have to ではなく must)に由来する労働のことだ。 そして、僕はmissionを探している。       そんなことを、卒業前に某M教授と話していた。 社会学的に言えば、「農家の子は農家」の時代から「いい大学からいい会社へ」の時代を経て、価値観が多様化し社会が島宇宙化する中で迷いが生じたのかもしれない。 何がしたいのか、何をすべきなのか、この二年間はそうい...

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途上国、経済発展、ビジネス、日本

「途上国の発展にビジネスを通じて貢献したい」というせりふを、就職活動中あちらこちらで聞いていて、いつも何かが引っかかっていた。 それは、①経済発展=人間の幸福、②途上国の発展=日本経済の後退、という関係性への論証が足りていないからだと思う。     1点目に関して言えば、開発学の歴史の中で示されてきたように、人間の幸福は単に経済発展では測ることができない。経済開発が重視されていたのは、もう数十年前のことだ。もし経済の発展度で人間の幸福を測ることができるなら、日本人はバングラデシュ人の数十倍も幸福なことになってしまう。(一人当たりGDP比) この辺りは、アマルティア・センの議論が参考になる。  ...

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関西の皆様へ

7月17日の夕方に関空を出ます。 今回はバングラデシュに二ヵ月半います。 金銭的な問題で、トランジットの昆明以外の場所には滞在しません。 語学学校にちゃんと通います。   当日、または前日辺りに関西で遊べそうな人いたら、連絡下さい。    ...

社会貢献とは何か

就活中、よく会社説明会で聞いていた話が、「仕事を通じて社会に貢献する」というせりふだった。 僕はこれが大嫌いだった。     たとえばコンサルについて考えてみる。 あるコンサル会社が、あるメーカーA社の経営を改善したとする。 するとライバルメーカーのB社は、別のコンサル会社を使って、経営を改善しようとする。 B社が売り上げを伸ばしたのを見て、A社は再びコンサルを雇い、事業戦略の策定を依頼する。   つまり、この場合コンサルは「クライアントへの貢献を通じて社会に貢献する」といった高尚な役割を担ってなどいない。メーカー間の競争を激化させただけの話である。(もっとも、競争激化によってより健全な経済が...

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個と多様性について

「ICUのリベラルアーツ教育は「個」を確立することを目的としています。「個」というのは1つとして同じものはないということであります。そのような「個」を確立するための訓練は対話を基本にした授業であります。対話では自分の意見をしっかり述べると同時に相手の意見を理解するというプロセスを持続していく事が必要です・・・」 以上は卒業式の式辞で、一番惹かれた部分。   個を重視することと、多様性を重視することは、全く同じことだと僕は思う。 自分の意志を大切にするということは、他人の意志を大切にすることと同じなはずだ。 「自分は自分だし、他人は他人である」ということ。それが、ICUでの生活から学んだことの1...

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明日は卒業式

ということが信じられない。   楽しかった時間が終わってしまうのが怖い。 いつかは越えなければいけない壁だということは、分かっているのだけれども。   四年後ぐらいに会社を辞めるとして、その時もこんな気持ちになれるのかな。 こんな時間を何度もすごせたなら、人生は本当に素敵なのに。...

ICU祭カフェ計画

ICUの皆さん(特にMゼミの皆さん)、ICU祭でカフェできそうです。 月曜日(卒業式・・・)辺りに、話を聞いてきます。 協力してくれる人、募集中です。     以下転送   さて、企画参加受付の件ですが、旧D館211学生会室にお越しいただければ、受付致します。ただし本館ですと、受付期間中の申し込みでほとんど埋まってしまっており、小教室がわずかに残るのみです。もしそれでもよろしければ、ぜひお申し込みください。先着順で受付しておりますので、その際はお早めにお越しください。...

成長、発展という強迫

「近代性とはとりつかれたような前進ーつねにもっと欲しいから、ではなく、けっして充分に得ることができないから。もっと大きな志や冒険心を育てるから、ではなく、その冒険が苦くその大志が実現を阻まれているから。前進は続かなければならない。なぜなら、たどり就いたどんな場所も一時の停留所にすぎないから」(バウマン)     バウマンのこの言葉は、個人の生き方として考えたときも、ある社会の時の流れとして考えたときも、示唆に富んでいると思う。 「農家の子は農家」ではなく、「キャリアを考える」時代へ。 BRICS、VISTA、発展を目指す途上国。目指せ日本、アメリカ、ヨーロッパ。 「前進」という近代性が持つ脅迫...

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支配的なパラダイム

僕は小さい頃から、いじめられてばかりだった。   キノコ頭に寝癖がついていて、運動神経も極度に鈍くて、机の中にはいつも腐った給食の残りのパンが入っているような、僕はそんな小学生だった。 友達とどこかに行くにも自転車をこぐのが下手すぎて、一人遅れているような子どもだった。 そんなのだから、小学校三年生ぐらいのときクラスで無視されるようになり、僕と会話をしたら「ごめんなさい」と謝らなければいけないというルールが作られ、僕は学校に行けなくなった。 幸いにも担任の先生が解決してくれたため僕は再び学校に行けるようになったが、それから計算とサッカーの二つだけは負けないように努力した。 その二つができれば、...

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旅行計画

7月からは地に足を下ろして何かを頑張りたいと思っていた。 だからバングラデシュで語学学校に通いたいと思っていたし、10月からはフィリピンで4ヶ月ほど働く予定である。 しかし、8月の後半には友人の結婚式がイスラエルであるため、それに合わせて中東→アフリカに行きたいと考えもいるし、まだ見ぬ中南米も卒業までには行きたいと考えている。   日本・バングラデシュの往復のチケットが約10万 バングラデシュ・ヨルダンの往復チケットが約10万 エジプト・スーダン(アフリカの中でもスーダンに興味があった)の往復チケットが約5万 それにプラスして生活費がかかる。   フィリピンでの仕事が終われば、中南米に行きたい...

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