二年前、パレスチナ人たちと接点があった頃、イスラームの正しさに「科学」を利用しようとする姿勢にうんざりすることがよくあった。 よく話に出てきたのは、月面着陸を果たしたアームストロングの話だ。彼がムスリムになったのは「月から見た風景」がクルアーンに書かれていたものと同じだったからだと言う。 今回のバングラデシュ滞在では、同じ内容をバングラデシュ人の口から聞き、再びうんざりさせられた。彼らは、まだ「近代」社会を生きていて、ある意味ではダーウィニズムを批判するキリスト教原理主義者たちと、そうは変わらないのではないかとよく考える。 他によく聞く話として、「ヒジャブ」の話が挙げられる。 女性...
...体の不調
昨日から目がどうも痒かったのだが、今日朝起きると目が大きく腫れていた。「ものもらい」である。 二週間前もバングラデシュでものもらいになったのだが、またなってしまった。当分外出できなそうだ。 この一年ぐらい、体がどうもおかしい。 にきびが多くなってきて、肩こりがひどくなってきて、鼻のアレルギーがひどくなってきて、顎関節症になり・・・といった具合だ。 先週久しぶりに高校時代の友人と会ったのだけれども、彼は昨年肺に穴があいて緊急手術をしたらしい。 10年吸っていた煙草をやめたとのこと。ちなみに僕は7年前に煙草はやめたので、肺は大丈夫だと思うのだが。 一般的にはまだ若いはずなのだが、ちょっと...
...米系投資銀行の崩壊に関して、考えたこと
ちょっと前まで就活生であり米系投資銀行で働くことに一時期憧れていた僕にとって、昨今の米系投資銀行の崩壊はショックだった。 日本で最も優秀だとされている学生たちや、世界の名だたる大学でMBAを取得した若者たちのみが働くことを許されるそれらの組織が、邦銀や日系証券に飲み込まれていくのは、とても不思議だ。 「邦銀とか日系証券とかありえないよね~」と話していた一部のインベストバンカーたちは、今の状況をどんな風に感じているのかなと思う。(まぁ彼らは頭がいいので、再就職先には困らないだろうけれども) こういった状況を見ていて、どんなに優秀な人々であっても社会構造=システムに抗うことはできないのでは...
...就活生の皆さんへ
どなたか就活本、買ってくださいませんか?? 当方フリーターのため、奨学金も切れ、生活に困窮しております・・・ 定価の二分の一~三分の一ぐらいで販売を考えているので、興味のある方はご連絡を。 下がリストの一部。 それにしても、よくこんなに本を買ったなぁと。 ①絶対内定2009 自己分析とキャリアデザインの描き方 定価1800円②絶対内定2009 エントリーシート定価1800円③絶対内定2009 ビジュアル定価1200円④絶対内定2009 面接の質問定価1200円⑤絶対内定2009 面接定価1500円⑥ロジカル面接術定価1400円⑦就職の赤本シリーズ 履歴書、エントリーシート、志望動機、自...
...四捨五入
してはいけないとは分かっているのだけれども、30歳になったようです。 お祝いメールをくれた皆さん、ありがとう。 ...
将来のこと
この二年間は「何か」を探して一生懸命だったけれども、結局何も見つからなかったので、就職することにした。 大学を卒業して、働くべき時期がきて、そういう流れみたいなものに身を任せても、今はいいような気がしている。 なんだかんだでこの二年間、色々と考えは深まってきていて、なんとなく今後の方向性は見えてきている。 僕は人の「尊厳」のために戦いたいと思っているし、実はそれは大学に行こうと思った18歳のときから変わっていないのだと思う。 「尊厳」という言葉が見つかったのは最近なのだけれども。 だから大学時代の後半考えていた「ビジネスを通じた経済開発」みたいなものには最後までピンと来なかったし、今後...
...バングラデシュで考えていたこと 2
ドキュメンタリーの主人公としている女性は、僕が出会ってから二年の間に二人の子どもを生んだ。 当初は、「早くこの娼婦街を出たい」と嘆いていた女性も、今回は「子どもを海外で勉強させたいから、できる限りこの娼婦街でお金を稼ぎたい」と僕に語った。 イスラエル・パレスチナにしても、アジアの娼婦にしても、人は「悲しい物語」に反応しがちだ。 けれども、そう簡単に「物語」は転がってはいない。 貧しい家庭に生まれお金を稼ぐために仕事を探す中で、ブローカーに騙され娼婦街にやってきた女性であっても、その絶望の中でもがきながら次第に環境に順応していく。絶望だけでは、生きてはいけない。 僕はそれも、人間の強...
...バングラデシュで考えていたこと 1
バングラデシュにいたときは、毎日忙しすぎてブログを全然更新できなかったので、時間のあるうちにあの時考えていたことを書いておこうと思う。 5月に秋葉原の事件が起きたとき、東浩紀や宮台真司が主張していたことが僕にはずっとひっかかっていた。 議論を要約すれば、「格差があることは問題ではない。格差が格差として固定されていれば、社会は健全に廻る」といった内容だった。 ヨーロッパのように格差が固定化されていれば問題はない。けれども、日本は「みんながホリエモンになれる」と思い込める社会だから問題なのである。そのような社会においては、「勝ち組」「負け組み」といった意識レベルの差が確実に生まれてくる...
...日本
実は日本に帰ってきました。 一ヶ月ぐらいは、家で映画の編集をしようと思っています。 今回のバングラデシュ滞在は本当に充実していました。 語学学校に通ったせいかベンガル語も日常会話ならできるようになってきたし、映画もほとんど撮り終えたかなと思っています。 ****** 11月から東南アジア某国で仕事が決まっていたんだけれども、なんとなく気乗りしなくなってきました。 今欲しいのは、10月のアルバイトと11月からの短期の仕事(海外)です。 何か情報があったら教えて。 そして、皆さん飲みましょう。 ...
バングラデシュで考えていること 5
いままで、泣き言みたいなことはあまり書いてこなかったけれども、バングラデシュという国に滞在して、どうしてこの国が発展しないのか、分かった気がする。 たとえば去年も、ドキュメンタリーの翻訳を頼んでいたはずの人間が失踪し、その後別の者に翻訳を頼んだものの誤訳だらけだった、とい事件があった。 (その誤訳を、卒論として提出してしまったのである) この国で信頼できる人を探すことがいかに難しいか、NGOや企業の人々の苦労を少しずつ理解した。 ****** 去年ある友人に約45000円でビデオカメラを売ったのだが、20000円の支払いがまだだった。 今回の滞在で受け取る予定だったのだが、バングラデシ...
...