現実を生きるということ

人はヒーローをすぐに作りたがるものなんだな、とネットで地震の情報を入れているとつくづく感じた。特定のニュースについて、というわけでないのだけれども。

でも実際には、そんなに美談なんて転がっていないものだと僕は思う。

大学時代の前半、イスラエル・パレスチナと関わっていた時に見えたのは、現実の中を生きる人の姿だった。(つまり日本人の女の子のケツを追い掛け回す彼らの姿)

当時はその事実に違和感を感じたのだけれども、その違和感は紛争の中で生まれた美談で固められた僕のイメージと、彼らの現実との差だということに気付いた。
人は美談の中を生きているのではなく、「現実」を生きているのだ。

バングラデシュでも同じだった。
貧困の中で苦しむ人々、なんてほとんど存在しない。モノはないし、飯も毎日カレーかもしれないけれども、その現実の中で人はフツウに生きていた。

非常事態になると、人はヒーローを欲しがるのかもしれない。
でも、実際に中にいる人は、きっと淡々と現実の中を生きているのだと思う。

追記:
だからこういう記事がしっくりくる。
http://mainichi.jp/select/today/news/20110321k0000e040033000c.html?inb=tw

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