Sustanableな社会システムについて

WBSを見ていたら、イギリスのsustanableな漁業についての特集をやっていた。
MSC(http://www.wwf.or.jp/activity/marine/sus-use/msc/index.htm)というラベルをつけた、水産加工品が人気らしい。
sustanableな社会を創るためなら、消費者は少しぐらい高くてもMSC商品を買うとのこと。
現に、「このラベルをつけたことで商品の売り上げが延びた」と、あるスーパーの店員が話していた。
 
 
イギリスはすごい社会だなぁと感心してしまった。
本物の市民社会だ。
 
 
その後コメンテーターが、「魚の最大の消費国である日本が、この認証ラベルに乗り遅れているのは問題だ」というコメントがあった。
しかし、市民社会が未熟な日本で、ラベルがついている商品を「あえて」買う消費者がどれだけいるのだろうか。
売り上げに繋がらなければ、コストを払ってまでラベルをつける意味はない。
店側だって、従業員に給料を払わなければいけない。それでも、BtoC、特に小売のビジネスは薄給である。
 
 
だから僕が思うのは、「消費者の選択」に頼るシステムじゃなくて、「無意識下」のシステムを創った方が早いということ。
MHで言えば、好きなかばんを買ったら途上国のためになっていた、みたいな。
市民社会が未熟な日本社会でも、「サステイナブル=儲かる」というシステムを創りたい。

2 Comments

  1. Ris
    2008年4月1日

    イギリスについて。例えばフェアトレード商品も一般のスーパーにあたりまえのようにあって、他の商品とあまり値段も代わらない。なので、中身が同じだとしたらフェアトレードの買うよね。同時に満足感も買えちゃったり。うちの大学も売ってるの(チョコ、コーヒー、ラテ)全部フェアトレードにしてたし、大学の書類にもフェアトレードマーク。だけどー、これってある程度経済的に余裕のある人たちにしかできないんだよね。イギリスって、やっぱり階級社会で、スーパーによって全然客層違うの。中以上のところ行けばもちろんフェアトレード商品があるけど、すっごい安い缶詰や、やばそうなお肉を売ってるスーパーもあります。そんなとこには、フェアトレードの入る余地なし。どこで、どうやって、誰の手によってつくられた商品か分からない、でも安いからそこで買うしかないっていう人、たくさんいます。フェアトレードにはもちろん賛成だけど、消費者にとってフェアか?ってとこは疑問ありー。

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  2. yusuke
    2008年4月1日

    コメントありがとう!
    そうなんだ。
    ずっと日本にいると、欧米の市民社会が羨ましく思えるけど、その市民社会の成熟が階級制と表裏一体だとしたら悲しいことだ。
    しかし、イギリスの中流層は「サステイナブル」な水産加工品を選んでいるのに、「サステイナブル」な社会を創ろうとはしないのか?貧困層は貧困のままでいいの・・・?
     
    日本のニュースじゃ見えていないところがたくさんあるね・・・

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