少し前に体罰が話題になったけれども、「教育」を語る時、多くの人は自分自身の「経験」に基づいた理想・信念を他人に押し付けてしまう傾向があるように思う。 例えば、その体罰の必要性をサポートする論調の中に、「自分は体罰があったから立ち直れた」というものがある。 ここには、自分に当てはまったことが、他人に当てはまるとは限らない、というのは当たり前の論理が抜け落ちてしまっている。 体罰によって立ち直った人の数以上に、体罰によって潰れてしまった人がたくさんいるかもしれない。 教育とは言うまでもなく、対象となる子・若者の人生そのものに大きく影響を及ぼすものだ。 だから自分の「経験」から導き出された理想や信念...
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