「外から人が入ってくるようになって、自分たちは貧しいことを初めて知った」 飛行機の中で読み返していた、『ラオス 豊かさと「貧しさ」のあいだ』の一節だ。昨年に引き続き、今年も年末はラオスで休暇を過ごしている。 こうして「発展途上国」にいるたびに、20代前半の頃を思い出す。 「貧しい」人々を助けたいと願い「発展途上国」に関わるようになったけれども、次第に彼らの豊かさに気づくようになった。そしてそれが、僕が途上国ではなく日本国内で事業をするようになったきっかけだった。 もちろん「開発」「国際協力」という仕事が不必要だと思っているわけではないが、僕自身は今も彼らとの関わり方が分からないでいる。 ***...
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