遠くの国に生きている、ということ

北朝鮮の独裁者が死んだらしい。 僕は北朝鮮問題にはそこまで関心がなかったのだけれども、一方で「独裁者」には縁があったように思う。 そもそも、イラク戦争への憤りがきっかけで大学受験を志したし、その後ルーマニアで生活していたこともあった。 ****** イラク戦争の頃、僕は「アメリカが間違っている」と熱く憤っていた。 そういう若者は、その頃よくいたように思う。 けれども、大学1年生の終わりに、イラクの若者をホームステイ先として受け入れることになってから、考えが少しだけ変わった。 ある晩、部屋でイラク問題について語っていると、そのイラク人の若者は、「アメリカに感謝している」と語ったのだ。「独裁者であ...

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承認をめぐる戦い

弊社のインターン生のうち3名が就活を始めた。 やっぱり彼らの将来は気になるので、ちょくちょく就活生の情報を集めてしまう。 ****** 僕が就活をした頃も、今も変わらず、「優秀」な大学生が大手企業を目指し、「最も優秀」な大学生が外銀や外コンを目指す。多くの場合、それはきっと、「承認」をめぐる戦いなのだと思う(その気持ちはよくわかるし、それを批判するつもりは全くないのだけれど)。 「優秀」だと言われて育ってきた人ほど、そのラベルが消えるのがきっと怖い。 そのラベルが外れることに、慣れていないから。 そして、そのラベルによって「承認」を勝ち得てきたから。 でも優秀な大学、優秀な会社、成功して金持ち...

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