起業して半年が過ぎた。
正直に言えば、「これで良かったのかな」と思う時はある。
まだ事業収入が少ないので、生活は苦しい。生活が苦しいだけなら中小企業のサラリーマンと同じかもしれないが、今後どうなるかが分からない不安で押しつぶされそうになる日もある。
今までを振り返ってみると、いつだって、どこにいたって、何をしていたって、僕は何かに不安で、そして不満だった。
商社にいた頃は、今後の人生があまりにつまらないものになりそうで、不安だった。やりたいことができず不満だった。バングラにいた頃も、ルーマニアにいた頃も、何かに怯えていたし、一方現状に満足できたこともなかった。
「ここではないどこか」をいつも夢見ていた。でも結局、何も見えなかった。
だから一度決めた「今ここ」で頑張ることもたまには必要だと、今は思っている。
幸いにも、僕はイスラエル・パレスチナで活動していた頃から「若者」に関心があって、それはずっと変わっていない。イスラエル・パレスチナの若者たちの未来、バングラデシュの娼婦達の未来、そして日本でドロップアウトした若者達の未来・・・僕はそういった者にずっと関心があった。
そして、今はそのテーマで飯を食っているわけで、不安はあっても不満はない。だからもう少しだけ、頑張る。