こんなに迷った時間はなかったと思う。 大学を卒業し、バングラデシュからも帰国し、一度は日本の大企業で揉まれる決心をした。 その後は、後悔ばかりが頭を支配していた。 あの時、「就職」しかも、「日本の大企業」を選んだのは、自分がどのように生きればいいか、見えなくなっていたからだと思う。 一度、「ふつう」の道を体験してみたかった。 全てを白紙にした上で、考えてみたかった。 現に、あのまま大学院に進んだり、または海外で適当に仕事を見つけて働き続けたり、といった道を選んでいたら、自分の大切にしたい物事に気付くことはできなかったと思う。「正しい決断だった」と今は言える。 そして、自分が何に価値を感...
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