ここ一、二年で友人たちのほとんどがサラリーマンになったわけだけれども、その多くが「先が見えない」と愚痴をこぼす。 そして僕も。 グローバル経済を動かす構造を見たいと思って商社に入って、動かしている金額が最も大きい部署(=世界の構造が見られる?)に配属されアフリカの案件に関わり、上司や同期に恵まれ、「何が不満なんだろう」と自分でも考える。 入社前の約一年に及ぶフリーター生活が楽しかったのは、4月からの商社勤務が決まっていたからかもしれない。 華やかな未来があるような気がしていた。先が見えていたつもりになっていた。 それが今、全く見えなくなってしまった。 何がしたかったんだっけな。何をしてい...
...開発学・国際協力に関する勉強会、開催のお知らせ
開発学・国際協力などに関する勉強会を開催することにしました。 これから二週間に一回ぐらいを目安に開催しようと思っています。 月に一冊(つまり勉強会二回で一冊のペース)読んで、色々議論できればいいかなーと思ってます。アマルティア・センとかじっくり読みたいなぁ。 とりあえず第一回は、今週日曜の夕方6時からです。 一回目は、参加者一人一人が自己紹介を兼ねて、学生時代研究してたこと、仕事で関わっていること、など開発・国際協力に関わる問題意識を10分ぐらいでプレゼンしてもらおうと思っています。 (もちろん、これまで開発を勉強したことがない方も歓迎です) 参加者は「熱い気持ちを忘れたくない」と思っ...
...備忘録
最近、妙に忙しくなってきた。(大半は飲み会ですが) スラムドッグミリオネアが見たいのに、映画館に行く時間がない!(見る相手も・・・) それでも、まだまだやりたいことがある。 以下、備忘録。 来月までに始めること 1:ベンガル語学校に通う(週一) 2:ピアノを10年ぶりに習う(いい先生知ってる人がいたら、教えて!!) 3:サルサを習う 4:ジムに通う(福利厚生で!) 5:映画編集の再開(最近手をつけていなかった。でも日本語字幕をつけないと・・・) 6:写真の再開(撮り貯めてきた写真を、いじる) あとは、会社の同期とかコンサルの友人たちと共に開発学の読書会を立ち上げたり、山谷勉強会の方向性...
...第三回山谷勉強会のお知らせ
急なんですが、次回の勉強会は今週木曜日(21日)の開催となりました。次回は、おにぎりを持って一人一人のホームレスの方々に話しかけ、インタビューを行う予定です。(前回協力頂いた、山谷の労働組合とは無関係に行われます) 開催は夜8時頃からの予定です。インタビューの後、希望者で山谷のドヤ街(簡易宿泊所)に宿泊し、翌日の早朝、ホームレスの方々の仕事探しを見学します。 (翌日金曜日は仕事のある方々がほとんどだと思いますが、ホームレスの方々の仕事探しが平日の早朝に行われるため、このような日程設定となってしまいました) 参加できそうな方は、 yasudayusuke1005@gmail.com までご連...
...脱discipline
バングラデシュで映画制作を継続している後輩が、言っていた。 「ここでは、頑張らなくちゃいけない何かがない」と。 ホームステイ先のおじさんは、朝9時半頃のんびりおきて、10時半ごろ会社に行ったと思ったら、12時には昼飯を食べに家に戻る。1時頃に会社に行くけれども、4時には必ず帰ってくる・・・ もちろんバングラデシュにだって受験戦争はあるし、医者とエンジニアが最も名声が良いとされているし、そういう面倒な物事は山ほどある。 でも、自分と誰かを比較したり、周りの目を気にして無理な努力をしたり、そういったことが日本よりは少ないような気がする。 だからこそ、いつまでも「発展」しないのかもしれないのだろ...
...サラリーマン生活
生活がだいぶ落ち着いてきた。 ****** 大企業における新人の仕事とは、上から降ってくる仕事を効率よく正確にこなすこと、である。 特に人脈や知識・経験が重要な商社ビジネスにおいて、その傾向は強くなる。 それはそれで大事なことだとは思うのだが、「クリエイティブな発想力」は数年の間、全く求められない。 以前ブログには、「自由な思考」ができないという愚痴を書いたが、大学時代研究に没頭していたり、国際協力の分野にいたり、ビジネスを自分で興していたり、といった同期は、皆そこに悩んでいるようだ。 ****** とはいえ、課には恵まれた。 理不尽なことを言う上司もいなければ、無駄な飲み会も少な...
...人は弱い
今日は第二回山谷勉強会を開催した。 大学時代からの友人たちやその紹介などに加え、10人近く会社の同期が来てくれて、前回以上に盛り上がった。 詳細は、後々書く予定。 ****** 山谷の人々は、自らを「社会構造の被害者」だとする。 高度経済成長期が終わり、産業も高度化していく中で、取り残された人々だからだ。 不景気な時代、老齢の非熟練労働力を使いたがる企業なんてない。 しかし一方で、アルコール中毒で足元がおぼつかない人、賭け事でお金を使い果たす人、そういう人がいたとしても、彼らにとってそれは全て「社会のせい」である。 こんな世の中だから、酒でも飲まなければやっていけない、と。だから、政府...
...アフリカについて、文献教えて。
グローバル企業、特にエネルギー関連の企業が、アフリカにどのような影響を与えてきたのか勉強を始めている。 腐敗した政権と、それと癒着するグローバル企業・・・まずは簡単な本で知識の整理をしている。 アフリカは専門外なので、何かお勧めの本があったら教えて下さい!! ****** 仕事と問題意識が重なり始めた。モチベーションは上がる。...
旧友
夕方、突然小学校時代の友人から電話がかかってきた。 放課後、毎日校庭でサッカーをしていた仲間だ。 彼とは小学校を卒業してから会ってないのだが、20歳の頃、一度電話があった。 ちょうど僕は大学に合格した頃で、彼は医学部を目指して三浪目を決めた時だった。 お互い落ち着いたら会おう、と話していた。 そして5年後の今日、再び電話があった。 「進路が決まったら連絡しようと思っていたが、タイミングを逃して今日になってしまった」と謝られた。 結局、彼は四浪して北陸地方の国立の医学部に合格、現在は四年生だという。 二浪している僕には、四年間自分を信じ続けるつらさが分かる。二浪目の後半でさえ、かなりつら...
...バンコクより
バンコクに来た。 ここはバングラデシュ、イスラエル・パレスチナ、に次ぐ自分の故郷だと言っても過言ではない。(ちなみに、三月も来ている・・・) いろいろなことを思い出した。 ****** 今ふりかえってみると、4月後半はうつ病の一歩手前だったような気がする。 自分の頭でちゃんと思考することができず、どこかがおかしかった。周りからも、そう見えていたように思う。 僕が今まで最も大切にしてきた「自由」という価値が、否定されてしまったように感じていたからかもしれない。 それは、たとえば9時から5時半まで会社にいなきゃいけない、とか、毎日スーツを着なきゃいけないとか、そういう種の「自由」だけではな...
...