これまで、うだうだと近代や資本主義、そして「開発」などが無意味であることを書いてきたけれども、それでもバングラデシュのセックスワーカーへの関心は失われなかった。 継母と喧嘩して自らの意思でやってきた者、「ダッカに仕事がある」と騙されて売られてきた者、様々なものたちがその娼婦街には住んでいた。 そこでは、多く女性たちがは普通に農村で暮しているよりも多額のお金を手にすることができる、少なくとも若いうちは。 しかし、彼女らは自らのことを「罪」だと呼ぶ。リストカットをしている女性たちも少なくない。 のべ一年弱バングラデシュに滞在し、その最下層にいる人々たちと時間を共有して、人は何によって生きている...
...この一年
去年一月に、こんなブログを書いていた。 ****** ブログに新年の目標なんて書くつもりはなかったのだが、諸事情により自分を戒めたく思った。 1、時間を守る 2、早寝早起きをする 3、健康に気を使う(野菜ジュースを飲む、体を鍛える) もう大人なので、自分を律することをはじめていこうと思う。 寝坊したときのショックは、18歳の時のそれと比べて、かなり大きい。 それに付け加えて、 4、仕事を見つける 5、映画を完成させる もこの一年大事。これからが勝負。 この5つが達成できたら、2008年は満足な年になると思う。 ****** この一年も、自分の中で特に大きな変化は...
...結局は政策の問題?
イスラエル・パレスチナに顔を出していた頃、結局は「政策の問題」だと感じていた。 例えば、イスラエルがグリーンライン上に壁を作れば、今あるかなりの問題が解決されるだろう。 けれども政策はなかなか変わらない。 NPOやNGOは頑張っていても、市民社会を動かすまでには行かない。 最近は日本の貧困に関心があり、NPOなどに顔を出している。 (明日も某NPOにてワーキングプア・ホームレスの相談ボランティアをやる予定だ) 先日、そのNPOに顔を出したときに、代表の方が印象的なことを言っていた。 「自分たちができることは生活保護申請支援や生活相談といったことだけで、やっぱり政策が変わらなければ何...
...そろそろ海外に・・・
行こうと思っています。 本当は11月ぐらいからずっと海外にいるつもりだったけれども、映画の編集が長引いて、こんな時期になってしまった。 映画の編集は年内で目処をつけて、年明けにでも行きたい。 1月が2月のどちらかの一ヶ月間、中東を回ること、3月にバングラデシュに行くこと、は決めている。 あと残りの一ヶ月は、どこに行くか決めていない。 行ったことのない中南米に行くか、一度長期滞在したいなぁと思っていたカンボジア辺りで過ごすか、考えている。 カンボジア周辺の東南アジアでなんかおもしろい仕事でもないかなぁ・・・ ...
内定取り消しとか、派遣きりとか
内定取り消しの学生たちに対して、同情を誘うようなテレビ番組がよくやっているけれども、僕は?と思う。 まずサブプライム問題のこの時期に中規模の不動産会社に行くのなら、普通は会社がつぶれる覚悟があってのことでしょう。(じゃなきゃ、単なるアホだ) それに、まだ入ってもいない会社に対して、「会社のことが好きだったのに、裏切られた。」って、どこまで情けないんだ・・・ 組織に身を全て委ねようとするあり方自体が、リバタリアンの僕としては痛々しい。 派遣切りが話題になっている中、 「どうして正社員が切られないで、僕らだけが切られるんだ。」 というインタビューを見た。 資本主義経済の中で代替...
...今日はイスパレ報告会
先週末は後輩たちのミーティングに、かつての仲間たちと顔を出した。 他愛もない想い出話で盛り上がって、3年前を思い出した。 当時は本当につらいことばかりだと思っていた。 でも毎日楽しかった。そのことに気づいたのは、ずいぶん後になってからのことだったけれども。 この1年は20代の終わりを意識するようになり、将来のことを考える時間が多かった。 その結果、自分が本当に意味を感じられる仕事を、思いを共有できる仲間たちとやっていきたいと、なんとなく方向性が見えてきた気がする。 イスラエル人、パレスチナ人たちと成田空港で涙が止まらなかったあの時の経験が、今の僕の原点になっているみたいだ。 ...
...明日、会社説明会に参加
明日、東京ビッグサイトで行われる合同会社説明会に、某商社の内定者として参加します。 就活生の皆さん、是非来てください! しかし、僕は研修や内定式でも派手な頭のままで参加しているし、「数年で起業します」と公言しているわけだけれども、それでも会社説明会に呼んでくれた。 そういう懐の広さが入社の決めてだったのだけれども、会社に入ってからも若いうちからおもしろそうなことをやらせてくれるんじゃないかと期待している。 ****** そして今日、髪を染めたら、更に派手になってしまった。 明るい茶髪に金のメッシュ。就職前の最後だから・・・と美容師さんに言ったら、ここまで明るくされてしまった。 明日黒染...
...所謂、国際協力について
情熱大陸でインドの国連職員が特集されていたのを見た。 昔は純粋に「国連に行きたいなぁ」と思っていたけれども、最近はどうもしっくり来ない。 村の女性たちに文字を教えることや、保健教育を提供すること、それ自体の価値が分からないから。 別に文字が読めなくても、病気で多少早死にしてしまったとしても(確かに幼児のうちに死んでしまうのは悲しいが)、それでも何千年も人間社会は回ってきた。 アマルティア・センも「非民主主義が飢餓を生む」というようなことを言っていたと思うけれど、本来の人間社会のシステムそれ自体が飢餓を生み出していたら、こんなに長いこと人間社会は続いているわけがない。グローバリゼーション、政...
...映画の試写募集
これまで、色々な人に「今度送るね~」といってきた映画ですが、人に見せることができるレベルの状態になっておらず、結局ほとんどの人に見せていませんでした。 しかしこの二ヵ月半の引きこもり生活のおかげで、細かいところでは修正箇所は多々あるものの、大枠は前半50分に関しては完成形が見えてきました。(合計で一時間二十分ぐらいになる予定) 今週は大学の時の元クラスメイトのT君が、来週は大学の時のゼミの友人T君がうちに来て、試写してくれます。 完成が見えてきた今、この方向性でいいのか確認したいのです。 そこで、東京近郊にお住まいの方、一度見にきませんか? 建設的なご意見を下さった方には、もれなくあなたの...
...グローバル化は人を幸せにしたのか パート2
某衣料品店が、バングラデシュでの生産を開始するらしい。 http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200811290026a.nwc バングラデシュの最低賃金は、メチャクチャ安いですから。 二年前のデータによれば、月収13ドルが最低賃金!(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1003&f=column_1003_002.shtml) その裏で、労働者たちの多くは泣いているだが・・・ダッカのスラムは本当にひどい。 中国の人件費が上がったら、バングラデシュという選択は妥当だ...
...