バウマンより

「近代性とはとりつかれたような前進ーつねにもっと欲しいから、ではなく、けっして充分に得ることができないから。もっと大きな志や冒険心を育てるから、ではなく、その冒険が苦くその大志が実現を阻まれているから。前進は続かなければならない。なぜなら、たどり就いたどんな場所も一時の停留所にすぎないから。」     社会学はキツイ学問だなぁと思う。 そして近代はもっときつい。 白石一文の「僕のなかの壊れていない部分」はバウマン的だなぁと思った。     卒論のデッドラインは明後日。かなり切羽詰まってます。...

ドキュメンタリーについて

ドキュメンタリーに関して、最近考えていたことをいくつか。 ******   先日某マスコミの面接を受けた。 いつのまにか、後一回で内定である。 外資コンサルへの返事は延ばすに延ばして今日金曜日にしてもらったけれども、それでもまだ決めかねている自分の優柔不断さが情けない。 今の僕には人生をかけてもいいほどの「やりたいこと」がなくて、だから全てを複雑に考えすぎてしまうのかもしれない。   ぬるい日々が続き、明日が見えない。そんな時間が二年も続いている。 強度だけで生きるのは、なかなかつらい。  ******   「複雑な世界を複雑なまま表現したい」 「何回か会っただけで相手のことが分かったかのよう...

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年をとった

よく「俺たちも年をとったよね」と若者が格好つけて言うことがあるが、そういうことではなくて、本当に時の流れを感傷的に感じるようになった。自分に対する欲が減ってきていて、それがどこか嬉しく、つらい。毎晩夜の街を彷徨っていた高校時代も、「何か」を為すために必死だった大学時代も越えて、今僕はフツーのサラリーマンになろうとしている。     就職活動の時に、10年ぶりに髪を黒くした。髪の長さだけはちょっぴり抵抗してみたけれども、チャコールグレーのスーツに無地の赤いネクタイを締めて大手町やら赤坂やらを歩き回っていたら、自分の見た目なんてどうでもよくなった。某社の内定者懇親会で、ガン黒金髪だった頃の話をした...

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自由であるために。

何にも捉われたくなかった。   家を出て寮に入ることを決意した小学生の時も、私立の中学を辞めることを決断した時も、底辺校から難関大学を目指した時も、世界の色々な場所で活動していた時も、常に頭の中にあったことは「自由」であることだった。 場所にも組織にも言語にも、何にも縛られたくなかった。       今日は某商社の内定者懇親会に行ってきた。 尊敬すべき同僚、先輩たち、この会社なら楽しいだろうなと思えた。 けれども、この違和感はなんだろう。 「一流大学から一流企業へ」、そんなレールに乗ってしまうことが怖い。 今までレールなんて無視していたはずなのに、今更乗っかるのか?     その時々の問題意識...

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未だ進路決まらず

大学で友人に会うたびに聞かれます。 「結局どっちにするの?」     まだ決まってません。 「適当」が代名詞のような私ですが、こういう時だけは真剣に悩むものなのだなと、我ながら感心しています。   けれども、自分の思考の中での進展はあります。 二週間前に悩んでいたことに対する現状の答えを、ダラダラと書き連ねます。     1、やっているビジネスへの興味 某商社>某外資コンサル   これは自分の中でかなり明確になっている。 僕は論理的に頭を動かしているよりも、未知の国で未知のものに向かって突っ込んでいる方がすきだ。   それに僕は世界が好きだ。 外資系とは裏を返せば、外国企業の日本支部。 本社と...

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文献を探しています。

卒論を書いています。 就活が終わってから書き始めたので、毎日ほとんど卒論に費やしています。 なんだかんだで忙しいです。 5月末には提出予定です。   テーマは「バングラデシュの娼婦(brothel based)がなぜ社会復帰できないのか」です。 主体である彼女たちの自己信頼と、構造である娼婦たちへのスティグマが相互に連関し、主体が構造によって構築されている過程をうまく記述できたらと思っています。 ただし、四年半大学にいながら学問らしい学問をやってこなかったので、果たして間に合うのかという疑問があります・・・ 毎日本は無駄に読んでたけど、もっと学問をやっておくべきだった・・・     ところで、...

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忘備録(2008年5月5日/就職活動)

N○Kエンタープライズを除けば、結局メディアは受けなかった。 尊敬する友人たちが、N○Kや新聞社や通信社で働いていたり内定をもらっていたりして、憧れは勿論あった。 バングラデシュのドキュメンタリーに、この二年間ささげてきたわけで、憧れがないわけがない。   実際、就職活動の時はいくつかの会社にプレエントリーはした。説明会も予約をした。 でも自分にはぬぐいきれない違和感が残っていた。それは、僕がしたいのは「伝達」ではなくて「表現」だということだったように思う。 おそらくジャーナリズムというのは、読者が知りえない情報を正確に届けることを第一の使命としているのだけれども、それは僕の関心からだいぶそれ...

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迷いの日々

内定も出揃ったので、再びweb上の日記にもどりました。   どこの内定を受諾するか、ほぼ答えは出ている。 でも、少なくとも今後三年間には大きな影響をもたらす選択になる。 だから妥協できない・・・   以下mixi上に書いた日記のまとめ。       4月22日 就職活動は外銀、外資コンサル、商社のうち筆記を通過した会社の七割ぐらいは最終面接まで通過した。でも内定が出たのは二社だけ。 外銀、コンサルの最終面接の時は、「本当に君働きたいの?」と聞かれ、商社の最終面接の時は「君、下積みできるの?うちははじめの三年は下積みだよ。」と何度も聞かれた。今日一緒に飲んでいた友人たちにも、「安田君はどうみても...

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