「強さ」について

 僕がイスラエル・パレスチナの人たちから、バングラデシュの人たちから学んだこと、それは「強く、そして優しくある」ということだった。彼らは過酷な状況にありながらも、人に優しくあり続ける「強さ」を持っていた。  社会から差別されながらも兵役を拒否し続けていたイスラエルの友人や、友人や家族が殺されながらもイスラエルと対話を続けるパレスチナの友人、そして社会に見捨てられながらも希望を捨てないバングラデシュの娼婦街に生きる人たち、僕が彼らから教えられたことは、とてつもなく大きかった。      小さい頃から僕は、「自分が周りからどう見えるか」ということばかり気にしてきた。誰にも負けたくなかった。本当に大...

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取材中の死

昨日の朝日新聞を読んでいたら、ミャンマーで殺害されたジャーナリストの長井さんは、「イスラエルで催涙弾の中を取材していた」とあった。そして、昨夏、僕と入れ違いでパレスチナにいたS氏は、現地で長井さんに会っていたらしい。 長井さんも、ビリン村で取材していたのかもしれない。僕もビリン村で催涙弾に苦しんだ。ゴム弾の中を逃げ遅れて、隣でイスラエル兵が銃を構えているのを見た時は、ほんの少しだけ「死」を意識した。   考えてみると、ミャンマーにいた時期もパレスチナにいた時期も、長井さんは僕と一ヶ月違いだ。 もちろん僕は高尚な目的があって現地にいたわけではないけれども、もし僕が一ヶ月遅れて、今ミャンマーを旅行...

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ミャンマーに関する誤解

ミャンマーで反政府デモが発生し、日本人のジャーナリストも殺害された。 ちょうど二ヶ月前、僕はミャンマーにいたのだが、現地滞在中、日本人が誤解している部分に気づいたので簡単に記載する。(昨年度、大学にてミャンマー史を学んだこともあり、忘備録も兼ねて)     1、アウン・サン・スーチーも、少数民族の分離・独立には反対である。   ミャンマーの話になると、日本の所謂「知識人」は、こぞってアウン・サン・スーチーを絶賛し民主化のことばかり口にするが、軍事政権もアウン・サン・スーチーも、ビルマ連邦はBurma as a nation という認識を前提としている。 ビルマには135(政府公式発表)もの民族...

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バイト募集

販売員のバイトを募集しています。  http://www.mother-house.jp/topics/2007/08/post_16.html イクスピアリでバッグの販売をお願いします。 時給は900円で、交通費はもちろん支給です。   あと経理も募集してます。 http://www.mother-house.jp/topics/2007/09/post_18.html   ちょっとでも興味のある方はご連絡ください。    ...

自由でありたい

中学、高校と社会の底辺に近いところで生きてきた僕にとって、大学に入ってからの生活は新鮮そのものだった。   高校の頃は、「どこの暴走族が強いか」とか「今日はどこにナンパに行くか」とか、そんなことしか友人との話題にのぼらなかった。学校には三日に一日行く程度だったし、その一日も授業中は同じ場所に座っていることができずに、気づくとトイレで煙草を吸っていた。 だから大学に入学したときは、別の世界に迷い込んだような気がしていた。大学に入ってから出会った人々は、僕がそれまでいた世界とは異次元に住む人たちであったからだ。 僕には別の世界に行く「自由」があったのだ。     去年ルーマニアでの挫折から感じたこ...

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一昨日の日経新聞、社会企業に興味のある方へ

 9月16日ディズニーリゾート内イクスピアリにて、私の働く会社のイベントがあります。 http://www.mother-house.jp/thanksevent04.html 弊社のことをご存知なかった方でも、絶対に楽しめます。 とにかく設立までのストーリーを一度読んでみてください。 http://www.mother-house.jp/company/history00.html http://www.cafeglobe.com/career/interview/int_vol100.html   ちなみに、一昨日の日経新聞折込の「日経マガジン」に、4ページにわたって弊社の特集記事が掲載さ...

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