社会起業と構造主義

ソシュールを元祖とする構造主義が明らかにしたことは、「私」一人一人の思考が常に言語・文化といった「構造」に規定されており、その枠組みの中でしか「私」は生きられないということだった。   ビジネスと社会貢献を結びつける「社会起業」というパラドックスは、「資本主義」という現在の社会構造に依拠しているという点で、既存のNGO・NPOとは異なる。「私」が生きる社会の外側に理想を追い求めるのではなく、既存の枠組みの中で社会を変革していこうとする姿勢が、古いようで新しい。     僕自身、学生NGOをやっていた頃は、「オタク集団」ではなく「今どきの普通の若者」が活動の主体であることが、社会の共感を得る鍵だ...

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とうとう直営店オープン!!

日本に帰国して次の日の朝から、仕事に復帰した。 そして、朝5時まで仕事をして朝9時に出社するような日々が一週間続いた。 家にはシャワーを浴びに帰るだけになった。   なぜかといえば、その帰国した次の週は東京入谷に会社の直営店がオープンする日だったからだ。 http://www.mother-house.jp/index.shtml ちょうど先週S新聞の一面で特集されたこともあって、当日はたくさんのお客様が来てくださった。 さらに、9月1日には東京ディズニーランド内のイクスピアリにも直営店がオープンし、9月19日には講談社から社長の自伝が発売される。本当に忙しくなるのはこれからだ。       ...

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長い旅の終わりに

ヤンゴンから古代都市バガンに向かう15時間のバス。夜7時ころ、日は沈み外は暗くなるが、バスの明かりはつかない。前方のうつりの悪いテレビで、ミャンマーのコメディらしきものがやっていて、時折乗客の笑い声が聞こえる。当然僕には、理解できない。何もすることがないので、目をつむり考えていた。「もう旅は終わりにしよう。」 ようやく気づいた。僕は、二年前の夏から何も掴んではいないし、このままじゃ何も掴むことができない。 この二年間で積み上げたもの、それは事実という名の経験だけだった。ルーマニアで働いたし、ITベンチャーでインターンもした。世界もあちこち回った。本も200冊以上は読んだし、映画も山のように見た...

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ビーマン航空との格闘

今バンコクにいる。 本当は今頃まだダッカの予定だった。 8月8日13時半(現地時間)のバンコク行きのビーマン航空にのる予定だったからだ。   ことの始まりは三日前。リコンファームのためにビーマンオフィスに電話すると、「フライトはキャンセルになった」とのこと。 あわてて、タクシーで一時間かけてビーマンオフィスに向かう。 ビーマンオフィスにて文句を言うと、「代わりにタイ航空を使え。明日朝にタイ航空のオフィスに迎え。」 との指示を受ける。翌朝一時間かけてシェラトンホテル内のタイ航空オフィスへ。しかし、8月は空席がないと言われる。   その後一時間かけて、再びビーマンオフィスへ。 8月8日の夜にはバン...

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