マレーシアで見た「共生」

去年の秋にバングラデシュに向かう途中、マレーシアでトランジットをして4日ほど滞在した。   空港を下りタクシーでクアラルンプールへ向かったが、僕らはクアラルンプールの喧騒には一日で厭きてしまい、その翌日にはバスで約三時間かけて、「クアラスランゴール」という場所を訪れていた。ガイドブックにも載らないような小さな町だけれども、蛍のきれいな川があると聞いたことがあった。     バスターミナル近くの小さなボロ宿に荷物を置くと、早速情報収集を始めた。近くの食堂に入ると、華僑系マレーシア人の店主が、「蛍ツアー」を勧めてきた。 この食堂は旅行代理店みたいなこともやっているみたいだ。     夜再び食堂に行...

...

存在

バングラデシュから帰ってきてすぐに、大学、専門学校、会社が始まった。 平日週二回は朝から夜まで大学、週三回は夕方から夜まで専門学校、週三回朝から夕方まで会社、土曜日は会社もしくは専門学校の補講がある。 専門学校では芸術方面の人々と、ITベンチャーではビジネス方面の人々と知り合うことができた。 どちらも今まで余り交流することのなかった人たちだ。 だから、彼らから貪欲に学んでいきたい。       何かを感じたとき、そこにある不条理に立ち向かえる存在でありたい。 東京でも、イスラエル・パレスチナでも、そして今回のバングラデシュでも、僕は感じていた。       でも「力」が足りない。   だから、...

...