ルーマニア生活を経て学んだことの大きな一つに、「自分がどれだけ他者に支えられているか」ということがあった。
1人東欧の田舎町で孤独になった時、東京にいる愛すべき仲間たちにすごく会いたかった。
そして、そんなことを感じている自分にすごく驚いた。
最近は先輩達がすでに就職してたり、同年代の子たちも就職したり卒論や就活で忙しかったりで、後輩と遊ぶことが多い。
けれども、あるとき「安田君といると、安田君の考えが先に頭の中に入ってきて、自分の頭で考えられなくなる」と仲の良い後輩に言われてしまった。
他者の大切さに気付いていながら、他者を受け容れられていない自分がいた。
よく考えてみれば、大学に入った頃も今も、僕は色々な先輩に生かされてきた。
ある考えを押し付けられたりはしてこなかったし、だからこそ色々なものを受け取れたのだ。
そして僕も、そんな風に人をもっと受け入れることができたらと思う。
ルーマニアでの日々がなければ、そんなことを考えなかったかもしれない。