物事を考える上で、知識は絶対に必要なものだ。 ある大学の文化祭で私が代表を務めていたイスラエル・パレスチナの団体についての展示を行ったことがあった。メンバーの知り合いがたまたま文化祭に来ていたらしく、団体の展示に立ち寄ってくれた。彼らの会話が聞こえた。 「イスラエル・パレスチナの紛争って全部イギリスが悪いんでしょ。三枚舌外交だもんね。」 「そんな単純なものではない」と、思わず口を挟んだ。 そんなことだけで、イスラエル・パレスチナに生きる私の友人たちが、悩み生きているわけがない。 少し話してみると、歴史教科書を作る会の思想に共鳴しているという話だった。今までの「自虐史観」...
...「伝統」について
「日本人の伝統を守れ」 よく頭の悪そうな方々が叫ぶ台詞だ。高校時代顔を真っ黒に焼き、ピアスをしていて、金髪であった私は、よく年長者の方々に言われたものだ。 そういうセリフをおっしゃる方々には、是非羽織袴を着て行動していただきたいといつも思っていたのだが、今週号のNewsweekの特集が「日本人とは何者か」だった。 Newsweekの東京特派員のCaryl氏が「日本らしさ」が失われていると嘆いた記事だったのだが、なぜか隣のページにコロンビア大学のCarol Gluckからの反論の記事が載っていた。 Newsweekの編集者が、この東京特派員の書いた原稿を「マズイ」と思い、反論をアメリ...
...告知!N氏とK嬢を送る会
内輪の話になってしまうわけですが、告知をしておきます。 イスパレ二代目代表のN氏と事務局長K嬢が大学を卒業されるので、お二人を「送る会」を開催します。 是非ご参加下さい! 場所;未定(人数次第) 日時;21日(火)、夜7時~ 参加人数が少なければ誰かの家、多ければどこかの飲み屋になると思います。 家なら参加費は1000円程度、飲み屋なら3000円程度になるでしょう。 参加希望の方は今すぐご連絡を!! 店の予約の都合上、基本的に日曜日ぐらいまでにはご連絡くださると嬉しいです。 ...
旅に出たい
もうかれこれ三ヶ月、日本の外に出てない。 3~4月 イスラエル・パレスチナ旅行 8月 イスラエル人・パレスチナ人と一ヶ月の共同生活 11月 タイ・カンボジア旅行 以上がここ一年間にやってきたことだが、私は3~4ヶ月に一度は変化がないと耐えられないのだ。 旅に出たい。 というわけで、今日タイ行きのチケットを予約した。 近いうちに、タイの旅行代理店からバングラ行きのチケットを買うつもり。 いま興味のあるテーマは少女売春。カンボジアで見てから、ずっと気にかかっている(以下参照、過去の文章)。 http://spaces.msn.com/yasudayusuke...
...今後一年間の予定
今後一年間の予定を晒しておく。大学は休学予定。 3月 バックパッカー(場所未定) 春~夏 ルーマニア研究所 夏~秋 アフリカ・中東バックパッカー 秋~春 どっかのNGO(現地)でインターン 秋~春にどっかのNGOでインターンしたいため、3月は未だ行ったことのない国へ行って、インターン候補国を増やしたい。 春からはルーマニアの研究所にいるため、ちょっとした休みにコソボとかに入れたらおもしろいと思う。基本的にはちゃんと勉強しますが。 秋はケニア・ウガンダ・ルワンダあたりに行けたらと思う。某嬢がケニアで働く予定があるというので、案内してもらえたらとも思う。 あと引退した某団体...
...イスラム冒涜について
巷で話題となっている、ムハンマドの風刺画事件について。 今度まとまって意見を書こうと思っているが、少々思うことがいくつか。 「イスラエルは地図上から消し去るべきだ」と公然と発言する大統領を持つ国民が、宗教の冒涜について西欧諸国に対して暴力的な手段をもって抗議する。 イスラエルの存在を認めたくないというイランの大統領の発言も、イスラエルと中東との関係を見れば分かるが、それなら「イスラム原理主義によるテロの拡散を見ればデンマーク人の気持ちも分かる」なる反論もなりたつ。 更に言えばサウジアラビアの国教のワッハーブ派なんて、「スンニ派以外の人間は死んでも良い」みたいなことを教義としているわ...
...バトンについて
「バトン」なるものが、ブログの隆盛と共に流行りだしてきた。 予め書かれた質問事項に答え、同じ質問事項を次の人に回すというモノだ。 さて、私にとって「書く」という作業は自由になることと同義だ。 人間の思考は言語に規定されるというのはソシュール以来よく言われる話だが、自己の思考を言語化し、自己を規定しているものを少し離れたところから眺めるという作業は、私にとっては自由になる瞬間なのだ(だから中学生の頃から日記をつけていた)。 色々御託を並べてみた。何が言いたかったといえば、バトンをやる気はなかったということだ。 しかし先日、友人からバトンが回ってきた。 当然の如くや...
...オールド・ボーイ
大学に入って色々映画を見てきたが、先日久々にいい映画にめぐりあえた。 「オールドボーイ」 韓国映画で2004年のカンヌグランプリだ。 残酷なシーンが多すぎという負の評価や、展開の早さやミステリー性なんかを評価する声を聞くが、この映画の最も大きな主題は「愛」だと思う。 (もちろん主演俳優チェ・ミンシクの演技力、撮影技法も素晴らしかったが。) 特にラストのセリフと、それに対する主人公の表情が素晴らしかった。 基本的に人に映画を勧めることはないのだが、これはお勧めだ。 まだ見てないなら、今すぐレンタルビデオ屋に行くべし。 ...
焦り
すごく品のない話になってしまうから読みたくない人は読まないで欲しいんだけど、高校時代について。 高校時代夢中になったことといえば、どれだけ多くの女の子を自分のものにできるかということぐらいだった。 それが今役立ってるかといわれれば、「コミュニケーション能力の向上」という点ぐらいにならこじつけられるのかもしれないけれど、正直分からない。もっと有益な時間の使い方があったように思う。 私は、高校時代合計5冊も本を読まなかったし、映画は一本も見てないと思う。 軽音楽部に所属はしていたけど途中から喫煙所として使っていたし、バイトも10つぐらいやったけどどれもすぐにやめた。 コンビニ店員のバイ...
...容疑者
京大に通う三人の大学生が、女性を強姦したとの容疑で逮捕されたというニュースがあった。 友人のブログを読んで知ったことだが、容疑者の1人はその友人の友人らしい。真相はもちろん分からないが、容疑者は良い人柄であったと個人的には感じていたらしい。 容疑者らは否認しているようだし、実際に「不起訴」の可能性もあるだろう。 オウム事件についての映画「A」「A2」の監督である森達也はいう。 「逮捕は大きく報道されるが、不起訴はほとんど報じられない」 実際にオウム事件では多くの信者が不当逮捕、数日後釈放されたが、逮捕ばかりが報じられた。 極論すれば全ての人々があらゆる事件の「容疑者(=...
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