イスラエルではシャロンが病気で倒れ、パレスチナではハマスが選挙で勝った。 エジプトとの和平を結んだベギンも、オスロ合意を結んだラビンも、ガザ撤退を強行したシャロンも、元は対パレスチナ強硬派だった(それぞれの「和平」合意の評価はさておき)。政権を握り現実との葛藤の中で、アラブ諸国との共存の道を探るに至ったわけだ。 ハマスは今後どう変化していくのだろうか。 最近、サイードを読み返し始めた。 私がサイードを読んでいたのは、大学に入る少し前の頃。 あの頃、国家や民族といった問題に関心が強く、サイードはそのような問題を考える上で避けて通れない思想家だった。パレスチナ問題への個人的な関...
...近代社会における代替可能性について
近代社会とは機能主義に象徴される。 機能主義とは、機能を重視し、その機能を満たすためなら何でもいいという具合に、入れ替え可能性を推奨する。よく宮台の本に出てくる議論だ。 世の中全ては入れ替え可能となってしまう中で、あえて入れ替え可能ではない存在を求めているのが、今の私だ。 これは、恋愛についても当てはまる。 高校時代、様々な女性と付き合った。容姿のレベルがかなり高い女性もいた。 でも合わなかった。 容姿だけじゃダメなんだと思った。 学問とかNGOとかに興味のある子がいいと思った。 大学に入って、何人かの女性と付き合った。中には学問的な話ができる子もいた。 でも合わな...
...世界は多様で美しい
この二年間、色々なものを見て、色々なものを感じてきた。 その結果、何か行動をおこしたいと願い、微々たるものではあるが実際に形にしてきた。 ヘーゲルによれば、人間が他者に対して善き行いをするのは、「人間が常に他者の承認を必要とする」からだという。 NGO、NPOの盛り上がりの背景には、私たちがただ乗りしている社会システムの裏で苦しんでいる他者を見捨てることが正しい生き方だとは思わないという動機づけがあると、宮台真司はいう。 学問的な理論に基づいて色々と説明はできる。 ただ、私にとって行動の動機は「感情」だった。 9.11からアフガン空爆、イラク戦争、動いという流れ...
...近況
イスパレでの仕事が終わって、生活のスタイルがだいぶ変わった。 月曜日から金曜日まで朝から夕方まで授業。休み時間は図書館で読書にふける。 夜は夜で大抵用事がある。 月曜日はJ・ミルの「自由論」の読書会。古典的名著を先生と共に読む機会を得ることができて良かった。私1人で古典を読み進め適切に解釈するのは、なかなか厳しいからだ。これを機に、いよいよ学問の世界に入っていきたい。 火曜日は家庭教師。家の近所だし、終了後は軽食が出るので悪くない。 金曜日はタイ語教室。タイ人の女の子のかわいさにつられて、タイ語を習い始めた。 その他にも大学の授業用WEBサイトを作成するバイトもしている。 IC...
...カンボジア総括
延ばし延ばしにしてしまったカンボジア日記をそろそろ終わらせたい。 さて、ボランティアで運営されている学校を見学し夜授業をしにまた来ることを約束する。 その後はシェムリアップの街を見学。 まず近所の屋台で昼飯。 1人0.5ドルぐらいの安さで、ハエ飛びすぎだけど、うまかった。 学校の近くでレンタル電動自転車を借り、半日かけて街を見学。 まず地雷博物館へ。某ジャーナリストから見学を勧められていたためだ。 この地雷博物館をつくったアキ・ラーという人は、少年時代から20歳まで、クメール・ルージュ(ポル・ポト派)軍、ベトナム軍、カンボジア軍の兵士として、軍隊を転々とする。 20歳で...
...かけがえのない自己とは
「この世からきれいに消えたい」 藤井誠二・宮台真司共著 去年読んだ中で最もおもしろかった本だ。 私が所属していた某学生団体の一部のメンバーの中でも、密かなブームが起こっている。 それに関連して、昔考えてたことを書く。 高校時代、私はかなりの数の女性と付き合った。高校一年生の時だけで二桁は超えた。 今から考えてみると、人間の思考パターンを知りたかったのだと思う。 「こういう家庭環境に育ったから、こういう性格なのだ。」 「私がこういう行動に出れば、彼女はこういう行動に出る。」 どこにも居場所がなく世界を悲観的にみていた当時の私は、全てを実験と捉えていた。 そしてその結...
...欠落を抱えながら
一つの恋が完全に終わった。元々終わった恋だったが、それを確かめた。 結局、私は1人の女性すら心の底からは愛せなかった。 私はただ、私をありのままに承認して欲しかっただけ。他者を愛せない欠落だらけの姿も承認してくれたのなら、私は人を愛せるようになれたのかもしれない。 求めていたものは、全面的な承認だった。でも、それは求めすぎだった。 最近親しくなった友人が、私のブログを見たときにメールをくれた。 その子の前の彼氏も、私と同じような過去を持ち、それがトラウマとなって同じように欠落を抱えながら生きてながら生きてきた。しかしそれでも、彼女と出会い少しずつ他者を愛し受け入れる...
...星を創る
前回のブログに書いたプロジェクトの説明会の告知文です。 ぜひお越しください! ☆★☆★☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ★ ☆ Project Ryoma (仮称)説明会 開催! ~ 新世代国際協力☆途上国の星を創ろう! ~ 2006年1月7日(土) @ 国立オリンピック記念青少年総合センター(代々木) ●○参加者募集のお知らせ○● ...
...人工衛星を途上国へ
人工衛星を造る技術を途上国へと運ぶプロジェクトに携わることになった。 某東大生が、日本で始めて大学の力だけで小型人工衛星の打ち上げに成功した東大のある教授から、この小型人工衛星を国際協力等で利用することの提案を受けた。 この東大生S氏と私が知り合ったのが、12月の中ごろ@某シンポジウム。そこで計画を持ちかけられた。 この小型人工衛星は数百万あればつくることができる。かなりの低コストだ。 そして日本の学生が発展途上国の大学生に技術協力を行い、その国初の人工衛星を造る協力をする。 発展途上国が独自の人工衛星を持つことには大きな意義がある。 例えば、温暖化による海面上昇の問題に直面し...
...意味と強度
まず始めに、そろそろこのブログを撤退したいと思う。あまりに多くの人に公開しすぎた。 MIXIやGREEにつなぐかはまだ悩みどころだけれど、とりあえず近いうちにブログを変えます。 さて新年だった。 家にホテルのカウントダウンパーティーのチケットが余っていたので、友人を誘って行った。 食事も豪華だったし、バンド演奏も良かった。 その後はホテルが手配したバスに乗り、浅草寺へ。初詣の後は、高尾山で初日の出を鑑賞(曇ってて見えなかったが)。 実は初詣など8年ぶりぐらいだった。 中学生の頃から、私はキリストの誕生日を祝った後に神道の儀式を行うという、宗教的な鈍感さがいやだった。私は無宗教だし、クリ...
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