九州大学での講演③

北アイルランドに住むプロテスタントとカトリックが一堂に集められ、彼らが日常感じている思いについて語り合っていた。どれだけ相手側のテロリストによって苦しめられているか、どれだけ軍事攻撃によって苦しめられているか、互いが互いへの怒りをぶつける。私は一ヶ月前に体験したイスラエル人・パレスチナ人のディスカッションの中に舞い戻ったような感覚に陥った。   このエンカウンターグループを映像化したことには理由があった。カール・ロジャースはこの映画をBBC等で流し、この試みを北アイルランド全土に広げていこうとしたのである。しかし実際には関係者がテロリスト等からの標的となることを恐れたため、公共放送は断念された...

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九州大学での講演②

10時過ぎに九州大学に到着すると、控え室に通される。そこで担当の方と短く打ち合わせをする。その後、交通費やらホテル代やら謝礼やらが渡されたのだが、その合計金額が6桁を数えた。必然的に気合が入る。   11時ワークショップ会場に入る。はじめは畠瀬先生のワークショップだ。カール・ロジャースのエンカウンターグループに関する映画、「鋼鉄のシャッター」を見る。     これは30年前にカール・ロジャースが北アイルランド紛争の当事者たちを相手に行ったエンカウンターグループに関する映画である。エンカウンターグループとは、端的に言えばグループで行うカウンセリングのこと。集団の中で自分の思いを語り、その中で自己...

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九州大学での講演①

金曜日、九州大学で講演をしてきた。「日本人間性心理学会」なる心理学の学会。その中の「紛争解決とエンカウンターグループ」というワークショップを担当した。次のブログでじっくり書こうと思うが、このワークショップを通じて僕自身が様々なことを学んだ。そして熱く気持ちを持ちそれを伝え続ければ、多くの人が共感してくれるのだと知った。   この講演は私が昨年の秋に原稿を書いた朝日新聞の「私の視点」欄をきっかけとして、カール・ロジャーズのエンカウンターグループの研究の第一人者である畠瀬先生から連絡がきたことから話が始まる。メールや手紙でのやりとりを通じて、今までこの講演の準備をしてきた。     前のブログに書...

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九州にて

今福岡にいる。明日の心理学の某学会で紛争解決についてのワークショップを担当するためだ。   昼にホテルに着き、3時間ほど寝た。学会でのプレゼンの準備がなかなか終わらず、二日間まともに寝てなかった。その後、一緒にワークショップを担当することとなっている先生と夕飯を食べる。私の祖父と同年齢ぐらいの知的な方で、日本のカール・ロジャーズの第一人者として高名な先生だ。博多港から水揚げされたばかりの刺身を楽しみながら、明日のワークショップについて打ち合わせた。     帰り道、天神の夜を彩る屋台の中を歩きながら夜空を見上げた。日常から開放されて少し体が軽くなった気がした。伝えたい思いを伝えられないもどかし...

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虚無感

色々ブログをいじっていたら、内容が消えた。たまに消えるんだよね・・・まぁいいや。     とにかく長かった夏が終わった。イスラエル人とパレスチナ人と過した「非日常」の一ヶ月が終わった。   大きな達成感と共に、目標を失った気もしている。次のステップに進まなければいけないのに、その一歩を踏み出すのを怖がっている。居心地のよい世界から抜け出すのを拒んでいる。   自分は何がしたくて、何をすべきなのか真剣に考えなくてはいけない時がやってきているのを感じている。「将来」はあまりに近い。                  ...

怒り

私の「人生コンサルタント」として、いつも色々と相談にのって頂いている方がいる。3ヶ月前まで某国の日本大使館で専門調査員として働かれていたK氏だ。そんな彼から「お前みたいなのが、なんで平和活動みたいなことやってんの?」と聞かれた時、「感情の問題だと思います。」と答えた。「それって怒りだろ?」   私は別に人を幸せにしたいとか、そういった感情はあまりない。ただ不条理なものをみると怒りがわくだけで、それは私の家庭環境とかに由来するのかもしれないしそれはわからない。 そしてその怒りはイスラエル・パレスチナの情勢だけでなく団体内での出来事でも同じことだ。気の優しいメンバーや立場の弱い後輩が、立場の強い他...

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NHKラジオに出演!!

今日家に帰宅したのは、午前1時半ころであった。タクシーにて渋谷から帰宅した。NHKのラジオの収録をしていたからである。   詳細はのちのち書こうと思っているが、金曜日の夜10時からのラジオで放送される予定だ。問題発言がなかったか気になるが、楽しみだというのが本音である。...

祭りが終わって②

プレステ2を買った。ドラクエ8とロマンシングサガを買った。今日は一日中やった。中古を探し回った結果、合計2万以下となった。   夏が終わり一ヶ月弱にわたった共同生活が終わった直後、再び長岡に行って当団体の侵してしまった失敗について謝罪しに行った。それから帰ってきたら、もう大学が始まった。忙しい夏休みだった。そういう意味では、今日が久々の休みだった。   しかしあれほど望んでいた「一人」という時間も、いざ手に入れると退屈なものだと悟った。ゲームは2時間で飽きた。いつもの仲間達に会いたいと思った。     何人かの後輩たちから来年度も当団体に残って欲しいと言われ、今考えている。 来年は三年生、将来...

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二学期が始まって

大学が始まった。二学期の始まり。(当大学は三学期制)   とりあえず、先学期の成績が返される。   開発学入門 成績C(他大学でいうところの良) 初回の授業出て「本読んだ方が早い」と思い、授業でなくなる。頼りはI嬢のノートだけ。それにしてはよく頑張ったと思う。I嬢に感謝。   平和と人権 成績C これは出席が成績に含まれるのだが、ほとんど授業に出られなかった。家で寝てた。その割に成績はなんとかなった。テストはちゃんとできたからか。   フランス語 成績D(他大学でいうと可) マジでわかりにくい授業だった。後で参考書を見たほうが早かった(授業が原因ではなく、私の知能が原因かも・・・) というわけ...

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再会

7月のことだった。1年ぶりにある女性にあった。   出会ったのは6年前、私が友人の高校の文化祭に行った時、彼女と一緒に文化祭に来てた子に声をかけられた。所謂、逆ナンというやつだ。それからも一年に数回飯を食うようになり、前回会ったのは昨年の5月。彼女が短大を卒業後アメリカの大学に編入する直前のことだ。   日本に一時帰国しているとのことで、メールがきた。そして会った。一段と美しくなってて、1年という年月を感じた。勿論昔からの友人だから特別な感情は持っていないわけだけど、純粋にキレイだなと思った。     喫茶店で話している時、彼女が電話で席を外した。その間私は暇だったので小熊英二著のある本を読み...

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