金曜日の朝、例の女性からメールが来た。
「今日バイトあるんだっけ?なかったら今日韓国料理食べに行こうよ。昨日先輩と韓国料理の話してたら、急にたべたくなった」
毎週金曜日はバイトだった。中学生に英語と数学を教えている。だから断った。
夜、大学近くのバイト先に行く。僕のバイトする塾は、お婆ちゃんが自分の家の一部を使って経営している小さな塾。明かりもついてないので、インターフォンを押す。「今日授業ない」と言われる。三学期は始まってなかったらしい。あわててメールする。すると、
「残業だから夜九時過ぎるけどいい?」
九時半新大久保の駅にて会う。前に一度行ったことのある店を紹介する。すっごい美味しそうに食べてた。この前のお返しに、と僕がおごった。
「本当に美味しかったし、楽しかった。学生におごられるとは思わなかったけどね。今度はがっつり飲みにいこう。」
と帰り道、笑った。
やっぱり僕は年上に弱い。