今日は台風。明日は国連大学で行われる環境政策についての講義を受けるためのインタビューが昼ある。院生向け授業のため、受かるか不安だ。そしてその後はこの前知り合いになった、JVCの方と食事をする。楽しみだ。今日は暇なんで長めのブログを書こうかと。
☆中東日記2 7月7日
9時半起床。この日は朝からJICAへ。ガザ地区のパレスチナ人が安全にエジプト国内に出国し、その後日本に来られるように、アドバイスや協力を仰ぐためだ。急いでいたため普通5ポンドでタクシーに乗れるところを、交渉を断念し20ポンドで向かう。(エジプトのタクシーは乗車前交渉制)しかし降りる時には20ドルを要求される。1ポンド約20円弱であり、かなりのボッタくりだ。当然無視してタクシーを降りる。F氏からアラブを旅する術を学んだ。
JICAでの交渉が終わると、F氏と共にエジプトの庶民料理であるコシャリを食べる。その後日本大使館でJICAでのことと同じ交渉をする。
ホテルに戻りF氏の友人であるエジプト人のN嬢と会う。日本に留学もしていたらしく、かなり日本語がペラペラだ。夕飯を食べ、中東で使うための携帯電話を買うのに付き合ってもらう。
その夜去年もエジプトに来たF氏がハンハリーリの市場につれてってくれるというのだが、疲れていたせいか寝てしまう。次の日からはそれぞれ単独行動であり、単身イスラエルに入ることとなる。
☆うれしいニュース
昨日は僕にとってかなりうれしいニュースがあった。
ひとつは朝日新聞の「私の視点」というコーナーに自分の書いた原稿がのることだ。主に学者や政治家などが原稿をよせる欄であり、顔写真までのる。学生会議の報告書の原稿を書いてたときに、なんとなく新聞に投稿してみたくなり、報告書の原稿を多少いじって朝日新聞に送ってしまったのがきっかけだ。テーマは中東における草の根運動の重要性。会議のことも書いてしまったから、これはメンバーのコンセンサスをとる必要があるだろう。
もうひとつは昨日の大学での友人の発言である。そいつは僕にとってはどうも苦手な存在であった。どこか僕に敵対心や侮蔑心みたいなものがあるように感じていた。そして彼とマトモに話したのは一学期ぶりだったと思う。
「実は自分がもっとも僕の影響を受けているのだと。認めたくなかったけど、二年後そこまで目的意識を持って毎日必死に勉強できるかわからない」と彼は言った。夏にも僕の愛読書であるサイードの「知識人とはなにか」を読んでいたらしい。何か社会に対し果たすべき義務を感じ、そのおかげで将来の方向がある程度定まったと。そして最後に彼は言った、「二年後は負けてませんから」。
二浪した甲斐があったと思った。僕はこれからもっと勉学に励むことを誓った。